今朝の新聞に「医師年俸、残業代含まず(『京都新聞』」という記事が載っていました。勤務医の年俸に残業代が含まれるかどうかについて、「時間外は通常の賃金と明確に区別できなければならず、含まない」との判断を示したものです。

いわゆる「固定残業」は、便利な制度ですが、最近は厳格に判断されるようになって来ました。

 

私も、随分前ですが、顧問先の給与について固定残業と固定深夜の制度を入れて給与計算していましたが、監督署の調査で全部否定され、高額の残業手当を追徴された経験があります。

 

http://blogos.com/article/233290/

ある飲食店の求人広告に批判があります。これは、深夜手当の固定の問題ですが、よく見ると固定残業もありそうです。

飲食店は時間が長くて「固定残業」「固定深夜」が広く使われています。しかし、これからはよほどキチンと運用しない限り、否認され高額な残業手当を請求されるリスクがあるようです。

 

新規のお客様と話していると、「うちは残業手当も基本給に入ってます」と普通にいいます。きっと本音でしょうが、それを監督署に認めさせるためには、相当努力しなければなりません(不可能ではないのですが)。

そんな複雑なことをしてまで導入する必要があるのか。普通に労働時間を管理して、それに応じて残業手当を払う方が、どんなに簡単か。従業員を信用し、残業時間を適切に管理する(残業を許可制にするなど)、そういう時代が来たことにみんな早く気がついて欲しいと思います。