マーチンが、来たる12/31(木)NHK「第71回NHK紅白歌合戦」で歌う「夢で逢えたら」。

この曲が誕生したのは今から45年前の1975年。この年はシャネルズが結成された年でもありました。

翌1976年に吉田美奈子さんの歌で音盤化されたのが、初めてとなるそうです。

吉田美奈子さんの音楽ディレクターがこの曲をとても気に入って、「是非に!」と懇願されて吉田美奈子さんがオリジナルシンガーとなった経緯があるようです。

以来、俳優、アイドル、演歌、海外アーティストに至る幅広いアーティストによるカヴァーがなされ、その数は日本随一と言っても過言ではないかもしれません。

マーチンは1996年のRATS & STAR再集結(この年はねずみ年!)の際に、アマチュア時代から親交のあった大瀧詠一さんに自らカヴァーしたいと申し入れ、音源化を実現しました。

この曲をカヴァーしようと思ったのは、アマチュア時代に大瀧さんのご自宅に招かれて、向かうクルマのカーラジオからシリア・ポールの「夢で逢えたら」が流れてきた偶然な出来事を思い出し、そのことがキッカケとなったとマーチンは語っていました。

この時は大瀧さんがスーパーバイザー(補佐人)を務め、歯磨き粉のCMソングに起用されて人気を博し、その年の「第47回NHK紅白歌合戦」で「夢で逢えたら」を披露することになったのです。

この時の「夢で逢えたら」の語りの部分を大瀧さんへ向けたメッセージに差し替えて生放送に載せて送ったエピソードはコアファンの中では有名な話として語られています。

この「夢で逢えたら」の歌詞は、

夢でもし逢えたら 素敵なことね

あなたに逢えるまで 眠り続けたい

あなたは私から 遠く離れているけど

逢いたくなったら まぶたを閉じるの

この歌詞から連想されるものは、

恋人同士がデートが終わって、それぞれの家に帰ってからそれでもまだ逢いたい。

学校を卒業して、逢えなくなった同級生に逢いたい。

亡くなってしまった家族に再び逢いたい。

聴くひとによって、様々な想いを掻き立てられるのではないでしょうか?

その根底にあるものは、「ひとがひとに想いを寄せる。」

昨今の接触を避けなければならない状況の中で、それでも、ひとに想いを寄せることは自然で、とても大切なこと。それが優しさにつながる。

と、このうたは教えてくれているのではないでしょうか?

そんな素敵なうた、「夢で逢えたら」を24年ぶりに、自身の40周年アニヴァーサリー・イヤー(今年もやはりねずみ年)の締めくくりである大晦日、マーチンは皆さんにお届けする予定です。

是非、ご覧(いや、お聴き)ください。

追伸:大瀧詠一作品集 Vol.3 「夢で逢えたら」(1976-2018)には現存する「夢で逢えたら」86曲を完全収録しています。様々なアーティストの「夢で逢えたら」をお聴きいただけます。中には電車が出発するときの駅メロディも収録されています。是非お手許にいかがでしょうか?