第28節 vs.ヴァンフォーレ甲府(カンスタ) | すーさんの栃木SC応援日記

ホーム戦をDAZNでリアタイ観戦するのは記憶になく、初めての経験でした。

 

不思議と、スタジアム観戦よりも緊張感があるのは何故でしょう。

 

いつものゴール裏から観る試合より、良い点、悪い点がハッキリと把握できることから、「試合内容の把握」だけであれば、断然、DAZNの方に分があることも改めて実感できました。

 

それでも、スタジアム観戦の方が良いことに変わりはありません。

こうして自宅で観戦する寂しさ。ただ、その寂しさのモヤモヤを晴らす試合展開は、残留争いで下位に甘んじている悔しさを晴らしてくれるものだったのです。

 

降格圏内への転落危機をまたもや回避。

しかも、PO圏内から自動昇格圏内を狙う4位チームに勝利する素晴らしさ。

 

栃木SCは快勝を収め、19位から17位へと順位を押し上げてくれました。

 

ミスター、写真、お借りしました。
 
この試合、FWの根本選手が累積警告の関係で出場停止。
代わってその役目を担ったのが大島選手でした。
 
天皇杯で結果を出し、多くのサポーターから大島選手起用を熱望する声があったのも事実。
その声に応えるかのような活躍で2得点を奪取。この甲府戦勝利に、大きく貢献してくれています。
 
天皇杯、そして、この甲府戦。
トップで起用されて、得点を奪い、勝利に導いてくれる。
 
結果を出すことが叶わず苦戦する選手が多い中、こうしてしっかりと結果を残す選手なのです。
夏の補強選手も加わった中、それでも存在感を示す素晴らしさ。
 
様々なポジションで起用され、苦戦を強いられていた状況を見れば、如何にこのトップの位置が大島選手に適しているのかが分かると思います。
 
これからは、大島選手が攻撃陣の中心になるのではないでしょうか。
 

写真は栃木SCの公式よりお借りしました。
 
【結果】
栃木SC 3-0 ヴァンフォーレ甲府
前半 1-0
後半 2-0
 
【会場】カンセキスタジアムとちぎ
 
【得点】
前38 大島康樹(栃木)
後18 大島康樹(栃木) PK
後47 イスマイラ(栃木)
 
【栃木SC警告】
後19 西谷優希(累積4枚目)次節、出場停止
後33 小堀 空(累積1枚目)
 
【栃木SCスタメン】
GK 藤田和輝
DF 大森渚生 → 大谷尚輝(後42)
DF 平松 航
DF 福島隼斗
MF 黒﨑隼人 → 石田凌太郎(後28)
MF 佐藤 祥
MF 西谷優希 → 髙萩洋次郎(後42)
MF 福森健太 → 吉田朋恭(後35)
FW 大島康樹 → イスマイラ(後35)
FW 山田雄士
FW 小堀 空
 
【栃木SCリザーブ】
GK 川田修平
DF 大谷尚輝 ← 大森渚生(後42)
DF 吉田朋恭 ← 福森健太(後35)
MF 髙萩洋次郎 ← 西谷優希(後42)
MF 森 俊貴
MF 石田凌太郎 ← 黒﨑隼人(後28)
FW イスマイラ ← 大島康樹(後35)
 
【審判団】
主審 : 野堀桂祐(栃木戦、今シーズン2試合目)
副審 : 植田文平
副審 : 鶴岡泰樹
 
【入場者数】4,561人
【ピッチ状態】全面良芝
【天候/気温/湿度】晴/32.2℃/45%
【風】弱風
 
【第28節終了時順位】17位
 
西谷選手が累積4枚目のイエローカードを提示されてしまったことから、次節は出場停止になりました。
 
かつては、次の公式戦への出場停止だったこともあり、水曜日の天皇杯で消費することが可能でしたが、現在はリーグ戦でのみ適用となっていることから、大事な北関東ダービー、ザスパクサツ群馬戦が出場停止となります。
 
そうか、大事な群馬戦で西谷選手がいないことになるのか。
これはちょっと痛手かもしれませんね。
 
それでも、代わって入る選手がやってくれるでしょう。
髙萩選手か神戸選手か植田選手か。誰が入っても、活躍してくれる。そんなチームです。
 

 
ヴァンフォーレ甲府は、正式に公表はされていないものの、何らかの事情があったのは明白で、GKに山内選手が起用されました。
これがリーグ戦初出場となります。
 
この起用に関しては、諸事情があったと記す記事もあることから、甲府としては万全とは言えぬ何かがあったのかもしれません。
 
また、スタメン発表時にはリザーブが6名しかおらず、そこから7名に変更される慌てぶりから察するに、直前まで選手固定が難しい事態があったのではと考えてしまいます。
 
一方、栃木はいつもの選手起用。
前述したように、根本選手に代わって大島選手、守備では大谷選手に代わって大森選手が入る3-4-1-2のシステムでした。
 
大島選手の1トップの時間もありましたが、多くは小堀選手との2トップ。
その2トップの下に山田選手が入ることになりますが、この3人のバランスが絶妙に良く、かなり機能していたのが印象的です。
 
中盤のボランチから出されるボールもそうでしたが、最終ラインから一気に出されるボールも、この3選手に意外と通ることから、攻撃はシンプルな中にも圧があって、予想以上に押し込む時間が多くなったのは意外でした。
 
甲府のボールへのプレスも弱かったことから、栃木としてはリズム良くボールを繋ぐこともできていたように感じます。
 
ただ、ウタカ選手を気にし過ぎるばかり、最終ラインがなかなか高く保てないことに、ちょっとだけ怖さも感じましたが、この試合では、そのウタカ選手の動きはイマイチに見えました。
 
しかし、それは、栃木の選手の守備意識がそうさせたのかもしれません。
 

 
先制点は、前半の37分。FKからチャンスを作り、小堀選手がボールをキープして奪ったCKからでした。
 
右サイドから大森選手がクロスを入れましたが、平松選手と大島選手が、相手のゾーンの隙を突いて上手く中に入ったプレーでした。
 
平松選手の動きも相手選手を惑わしたと思いますが、その背後に絶妙なクロスが入ると、大島選手がほぼフリーで頭で合わせます。そのヘッドが素晴らしく、ゴール左に逸らしてネットを揺らしてくれました。
 
この先制点から甲府の圧に押される展開を危惧したのですが、実際はそうはならず、それどころか、栃木の追加点への期待が膨らむことになります。
 
これまで、特に後半は選手交代から攻守の強度が落ちる傾向が強かった栃木SCですが、ベガルタ仙台戦くらいからここ3戦はその様子が小さくなっています。
 
このヴァンフォーレ甲府戦でも強度が落ちる様子はなく、相手に圧倒される試合展開へと傾くこともありませんでした。
 
これは、チームの成長なのか、時崎監督の手腕なのか、その両方なのか、はたまた、たまたまなのか。
 
個人的には、夏の補強選手の加入が上手くチーム力を向上させ、強度の落ちない後半に繋がっているのかなと、安易かもしれませんが、そう考えています。
 
何れにせよ、チームに取っては良い傾向ですし、残留争いから中位へ躍進するためにも、好材料であることは一目瞭然です。
 

 
後半に入ると、栃木は追加点に大きく期待できる攻撃が続きます。
 
後半15分くらいに、バックパスを保持するGKの藤田選手に、背中の後ろに陣取る甲府サポーターから大ブーイングが浴びせられますが、それをあざ笑うかのように、藤田選手がロングフィードで一気に最前線へボールを出しました。
 
セカンドボールを収めた山田選手からのスルーパスをエリア内に追った大島選手と、それをクリアしようとしたGK山内選手が交錯。
野堀主審は迷わずにPKのジャッジでしたが、これはDAZNで見る限りではノーファウルに感じます。
 
ただ、野堀主審の位置からだと、山内選手が倒したように見えたのでしょうね。
DAZNの解説も大島選手が貰いに行ったようにも感じると言っていましたが、それは、私も感じた第一印象がそれでした。
 
前半には、ウタカ選手がエリア内で倒されたプレーにノーファウルのジャッジがあっただけに、甲府サポーターとしては、野堀主審の判定は、なかなか納得できるものではなかったと思います。
 
正直なところ、個人的には栃木に寄った判定が続くなと思いながらDAZNを観ていたところでのPKでした。
 
このPKを獲得した大島選手が、中央に冷静に決めてこの試合2得点目。
 
主審の判定に疑義があったとしても、エリア内まで必死に諦めることなく追った結果のPKですし、ここは大島選手の頑張りがあっての2得点であることの事実に変わりはありません。
 

ちびさん、写真、お借りしました。
 
この2点目で試合が決まった感はありましたが、それ以前に、3点目にすらも期待できる攻撃が続きます。
 
守備一辺倒になることが多い時間帯でも攻撃に転ずること、攻めて守ってのオープンな展開になったこと。
これ、勝っているチームのサポーターには最高の終盤ですよね。
 
監督の采配も攻めるという意思表示があって、2点のリードにも係わらず、髙萩選手を入れて、イスマイラ選手を入れて、中盤から前線でボールをキープする時間を作り、守備の時間を少しでも少なくして、あわよくばそこから3点目を。そんな采配だったのは明白でした。
 
その采配がズバリ的中したのも良かったこと。
 
試合終了間際のアディショナルタイムに、超が付くほどに決定的な3点目が栃木に生まれます。
 
左サイドのロングボールを収めた吉田選手がクロスを入れてくれましたが、守備陣のクリアミスが虎視眈々とゴールを狙っていたイスマイラ選手へとこぼれました。
 
このこぼれ球、普通の選手だったら頭でゴールに押し込みに行って、ボールに届かずにそのまま逆サイドまで流れたと思っています。
 
しかし、イスマイラ選手は持ち前の身体能力と長い足が活き、ボールをワントラップ後に豪快に叩き込み、大き過ぎる3点目を決めてくれました。
 
夏の補強選手に期待されること。
それは即戦力での活躍です。
 
見事に期待に応える結果を出し、栃木の勝利に貢献してくれる選手。イスマイラ選手の3点目の意味は非常に大きく、これで、下位に甘んじながらも、得失点差がマイナス2点にまで詰まりました。
 
これ、次節にもプラマイ0まで持って行ける数字です。
いや、絶対に持って行きましょう。
 

そうじろうさん、写真、お借りしました。
 
敗戦は、降格圏内転落。そんなこともあり得た節でした。
終わってみれば、下位チームは軒並み勝点を伸ばすことができずに苦戦。
 
そこにあって、栃木SCは勝点3を得ているのです。
これは、栃木にあって最善とも取れる結果で、残留争いに身を置くチームとしては大変に有難いことでした。
 
他力本願全開で行かねば降格することもあるだけに、まだ3分の1も試合が残っているとは言え、如何なる運もウェルカムで行かねば残れるものも残れなくなります。
 
未だに連勝のない今シーズン。
その連勝を掴み獲る試合が、宿敵・ザスパクサツ群馬とのアウェイ戦という、何とも燃えるシチュエーションです。
 
中央の若手サポも、ゴール裏へは一人一旗でと周知しているとおり、群馬戦の応援にフラッグは欠かせません。
 
旗を振りながら、ゴール裏を黄色に染めて、絶対に「草津」には負けられないという空気を作り出さないと。
 
この「草津」とのアウェイ戦が、42試合あるリーグ戦において、一番に熱く、一番に燃える応援なのです。
 
「草津」を倒しに、みんなで正田醤油スタジアム群馬に乗り込みましょう。
 

蓮斗さん、写真、お借りしました。
 
甲府戦、スタジアム観戦された皆さま、応援、ありがとうございました。
素晴らしい勝利、快勝でしたね。
 
この勢いそのままに、ここから連勝街道に乗って、残留争いから一気に離脱、そして、中位、一桁順位を狙って行きましょう。
 
それを期待しくなるほどの勝利でした。
 

 

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