第19節 vs 松本山雅FC(グリスタ)<その1> | すーさんの栃木SC応援日記

雨のグリスタは肌寒さがあり、季節が足早に移り変わっている様子を受けます。

 

ついこの前までは、真夏の暑さの中で戦われていた試合も、すっかり秋の様相の中での試合となりました。

 

この試合は、キックオフ前に小雨が降り出し、試合中はその雨が上がってくれましたが、終了少し前にまた雨が降り出すという愚図ついた天気でした。

 

肌寒さもあってか、雨が上がっていた試合中でもポンチョを着たまま試合を観戦するサポさんも多く、スタジアムにはその黄色が映えていました。

 

暑さの厳しかった1回目の5連戦とは異なり、2回目の5連戦最後の試合は、選手にとっては戦いやすい環境だったと思います。

 

最後まで松本ゴールに迫った栃木ペースの試合だったと思いますが、勝ち切れなかったことが残念に感じる内容だったのも事実です。

 

 
【結果】
栃木SC 1-1 松本山雅FC
前半 1-1
後半 0-0
 
【会場】
栃木県グリーンスタジアム
 
【得点】
03 山本廉(栃木)
前11 乾大知(松本)
 
【栃木SC警告】
----
 
【栃木SCスタメン】
GK 川田修平
DF 柳育崇
DF 田代雅也
DF 黒崎隼人 → 瀬川和樹(後19)
MF 岩間雄大 → 佐藤祥(後19)
MF 西谷優希
MF 溝渕雄志
MF 山本廉 → 矢野貴章(後30)
FW 明本考浩
FW 森俊貴
FW 大島康樹 → エスクデロ競飛王(後35)
 
【栃木SCベンチ入り】
GK オビ パウエル オビンナ
DF 高杉亮太
DF 瀬川和樹 ← 黒崎隼人(後19)
MF 佐藤祥 ← 岩間雄大(後19)
FW エスクデロ競飛王 ← 大島康樹(後35)
FW 榊翔太
FW 矢野貴章 ← 山本廉(後30)
 
【審判団】
主審 : 川俣
副審 : 蒲澤淳一
副審 : 岩崎創一
 
【観客数】
2,057人(入場規制試合)
 
【ピッチ状態】
全面良芝
 
【順位】
暫定11位
 

 
スタメンを見たとき、最終ラインがどうなるのか、多くの栃木サポが疑問に感じたと思います。
 
多くの方は、左に黒崎選手、右に溝渕選手、中に田代選手、柳選手という並びを予想したのではないでしょうか。
 
試合が始まってみれば、左に入ったのが溝渕選手で、右には黒崎選手という布陣でした。
 
中盤の左は森選手、右に山本選手と、この位置も多くの方と予想は逆だったと思います。
 
ボランチは佐藤選手に代わって岩間選手が入り西谷選手と組むことになりました。
古巣との一戦ということもあり、岩間選手はかなり気合が入っていたと思います。
 
試合は早々に動きました。
 
スローインからボールをキープし、右サイドでプレーする山本選手がエリア手前まで持ち込むと、巧くフリーの状態を作り出すことに成功。
 
そこで思いっ切り左足を振り抜くと、ボールは地を這うような弾道でゴール右のポストに当たるのですが、跳ね返った先は左のサイドネットでした。
 
素晴らしいゴールでの先制点。
山本選手のJ初ゴールは、とんでもないゴラッソでした。
 

 
この先制点のあとも、栃木の攻撃は良く機能しており、追加点に期待が持てる展開が続きます。
 
しかし、そんな栃木の時間帯で与えたCKが失点へと繋がりました。
このCKのとき、「良い流れで来た分、こういったCKが怖い」と、近くで観戦しているサポさんがそう言ったのですが、それが的中することに。
 
キッカーはFWのセルジーニョ選手。
栃木の選手はゾーンで守りますが、その密集する栃木の選手を超えて、ボールはファーサイドへ流れました。
 
そこに走り込んだのは元栃木のDF乾選手。
 
完全にフリー状態でした。右足で巧く合わせると、これがネットを揺らし、あっという間に同点に追いつかれてしまいます。
 
CKが蹴られた瞬間は、それほど良いボールに感じられず、こちらに高さがある分、簡単にクリアできると思ってしまいました。
 
DAZNで見返すと、かなり精度のあるクロスでしたし、作戦どおりっていう印象を受けました。
相手が巧かった得点です。
 

 
同点とされてからは、松本の時間帯が長く続きました。
繰り返されるCKは嫌でしたが、その後は安定してボールを弾き出し、相手に決定機を与えません。
 
流れの中から相手にチャンスを与えることはなかったように見えます。
 
流れが栃木に傾いたのは、後半の選手交代から。
瀬川選手と佐藤選手がピッチに入ると、セカンドボールを拾える回数は格段に増えました。
 
攻撃のリズムが出たことで、得点の気配は大きくなりましたが、エリア前での連係が巧く機能しない場面も見られ、そこは改善が必要に感じます。
 
中央では西谷選手の動きが素晴らしく、特に後半は、中央でボールを奪ってから左右への散らしや、前線へのパスも見事で、幾度となく攻撃の起点となっていました。
 
ボランチに関しては、現状、西谷選手と佐藤選手のコンビが一番機能しているようにも感じます。
 

 
森選手の前への意識は良く、サイドからの攻撃に味を付けていました。
切れ込んで欲しい場面もありましたが、積極的にミドルを狙う姿勢は素晴らしいものがあります。
 
明本選手、山本選手と、同世代がゴールを決める中で、少しは焦りもあるでしょうが、その瞬間は極めて近いと思います。
 
個人的に良く見えたのが黒崎選手。
右サイドで躍動していましたが、何といってもクロスが良かったように映りました。
 
得点には繋がりませんでしたが、良い位置に上がる回数は多く、最終ラインから相手の深い位置にまで攻撃参加することも見られ、個人的には今後も続けてスタメン起用して欲しい選手です。
 
前線では明本選手は言わずもがなのプレーでした。
ボールを受ければ、相手選手は2人、3人と寄せて自由にさせて貰えませんでしたが、それでも負けじとボールを運び、相当に松本の手を焼かせていました。
 
矢野選手、エスクデロ選手と攻撃陣を立て続けに投入して得点を狙いに行きましたが、最後まで決勝点は奪えず。
 
最後の詰めに課題を残す結果でした。
 

 
この試合、特に後半を見た感じでは、松本山雅FCが低迷している訳が何となく見えたような気がします。
 
ボールへの寄せがちょっと甘く感じましたし、CKを多く奪われたことは事実ですが、それでも、迫力はそれほど感じませんでした。
 
相手を心配している余裕はないのですが、それでも、J1昇格候補に名前が挙がることの多いチームの低迷は、かなりの驚きでもあります。
 
試合後、昨シーズンの栃木SCのようだと言っていた方もいましたが、昨シーズンの栃木(特に前半)よりは、それでもまだ良い状態じゃないでしょうか。
 
ずっと下に沈んでいるようなチームではありませんから、これから終盤に掛けて、どんどん順位を上げて来そうで怖い存在です。
 
現在、栃木SCとは勝点9差。
追い付かれることのないように、その差を広げて行きましょう。
 

 
ここから試合は中6日空き、今週末からアウェイ2連戦を含む3回目の5連戦を迎えます。
 
暑さも和らぎ戦いやすい季節となりますので、ハードワークを売りにする栃木としては、多少は戦いやすい状況になると期待しています。
 
勝ち切れない試合が続いていますが、それでも安定して勝点は積めていますし、簡単に負ける試合も見られません。
 
間もなく折り返しとなる21節を迎えますが、そこを迎えたときに、半分以上の11位以内にいられるのであれば、それは上出来と言える成績ではないでしょうか。
 
得点力を上げて行くという課題はあるものの伸びしろという点では、他の上位チームよりも期待は大きいと思います。
 
上位進出は決して夢ではありません。
 
そのためにも、この松本山雅FC戦のような試合は、勝利に繋げて行きたいものです。
 
 
手拍子で一体感あるスタジアムが戻って来ました。
チャンスのとき、グリスタに響くその音は、選手の背中を確実に押していると思います。
 
それとは逆に、ミスが起きたときの「あぁ」という溜息もとても大きく響いてしまいます。
チャントがあれば掻き消してくれますが、今はそうは行きません。
 
咄嗟に出るものですし、意識しておかないとそれを抑えることは非常に困難なことですが、その辺を意識して観戦できれば良いと思います。
 
とういうか、私も十分に気を付けないと。
 
そんなことを感じた松本山雅FC戦のグリスタでした。

 

 

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