フラボノイドであるアピゲニンは、さまざまな生物学的活性を調節することにより、皮膚疾患に関与する役割を示す。

 

研究結果によれば、細胞に25 J/cm²の紫外線を照射すると、老化細胞の割合が61.29%まで有意に増加することが観察された。

 

しかし、その後アピゲニンを5、10、20 µMの濃度で処理したところ、老化細胞数は用量依存的に減少した。

 

老化細胞の割合は、それぞれ50.49%、32.03%、17.34%に低下した。

 

さらに、皮膚老化に対するアピゲニンの影響を評価するためにin vivo試験が実施された。

 

その結果、アピゲニンを含まないクリームを使用した群では、使用前の平均密度は50.41 µmであり、2週後および4週後にはそれぞれ50.02 µm、50.05 µmとほぼ変化を示さなかった。

 

一方、アピゲニン含有クリームを使用した群では有意な改善が認められ、使用前の平均密度は49.96 µmであったのに対し、2週後および4週後にはそれぞれ55.31 µm、62.32 µmへと著明な増加を示した。

 

さらに、アピゲニンの外用は皮膚弾力性を改善した。

 

研究によれば、アピゲニン含有クリームの使用により、皮膚水分量が有意に改善したことが示された。

 

具体的には、使用2週後および4週後において、皮膚水分量はそれぞれ32.36%および51.38%増加した。

 

Allemailem,  Biomedicines 12 1353  2024

https://www.mdpi.com/2227-9059/12/6/1353