ヒトの体内では、Nrf2(転写調節因子)が抗酸化、抗炎症、細胞保護遺伝子の発現に重要な役割を果たし、酸化ストレスや炎症による損傷を防いでいる。

ヘムオキシゲナーゼ(HO-1 ヘム分解酵素)は、ヘム代謝にかかわる酵素であると同時に細胞を酸化ストレスによる傷害から守る細胞保護タンパクである。

腎疾患誘発性組織線維症および異物誘発性腎線維症では、Nrf2/HO-1が標的となることにより、有望な結果が得られている。

Hassanein, Life Sci 334:122209, 2023