成人の90%以上が、最も一般的な5種のヘルペスウイルス(HSV-1、HSV-2、帯状疱疹水痘、エプスタイン・バーウイルス、サイトメガロウイルス)のうち少なくとも1種に感染している。

これらのウイルスは潜伏状態のままになる傾向があるが、定期的に再活性化することにより免疫系の状態に影響を及ぼすことがある。

ネズミガンマヘルペスウイルス68またはネズミサイトメガロウイルスに潜伏感染しているマウスは、リステリア菌やペスト菌などの細菌性病原体に対して抵抗性があることがわかった。

この耐性は、断続的な再活性化とそれに続くサイトカインによるマクロファージの活性化に起因すると考えられている。

なお、これらのウイルスがアレルギー疾患を有意に予防するという証拠はない。

Rook, Front Allergy, 4:1220481, 2023

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10524266/