呼吸した空気中に病原体が存在することは避けられないが、非常に微量であれば、通常は病気ではなく防御免疫反応を引き起こす。

細菌が鼻粘膜に付着すると、放出されたエクソソームが誘導性一酸化窒素合成酵素を隣接する上皮細胞に伝達し、一酸化窒素の放出を増加させる可能性がある。

病原体はまた、カテリシジンや100種類以上あるヒト抗菌ペプチド(AMP)の放出を誘発する。

細菌とカテリシジンが細胞内に侵入すると、NLRP3インフラマソームが活性化され、カスパーゼ1の活性化、感染細胞の死、炎症性サイトカインIL-1βとIL-18の放出など、一連のイベントが開始される。

 

これらのイベントは炎症を促進し、好中球を誘導し、好中球細胞外トラップ(NET)と呼ばれる主にDNAからなる細胞外線維のネットワークを形成させる。

これらのNETは微生物の不活性化に寄与する。

Rook, Front Allergy, 4:1220481, 2023

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10524266/