著者らは、SIM01による治療がPACS(=Long Covid)の症状を緩和するという仮説を検証することにした。

また、治療後の腸内細菌叢の変化も評価した。

この二重盲検無作為化対照試験では、SIM01による治療が、PACSの複数の症状の緩和に有効であることが示された。

著者らは、SIM01が有益な細菌の存在量を促進し、Klebsiella属のようなPACSに関連する病原性細菌の存在量を抑制することにより、腸内細菌叢組成の改善につながることを見出した。

マイクロバイオーム経路解析の結果、SIM01は、PACSとも関連することが知られている尿素サイクル経路の増強に関与する微生物種の相対存在量の減少と関連していた。

さらに、腸内細菌叢の組成は、宿主の免疫応答や血中サイトカインプロファイリングと関連している。

Lau, Lancet Infect Dis 24: 256, 2024
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38071990