エピガロカテキン-3-ガレート(EGCG)は、緑茶エキスやナッツ類、豆類に含まれるカテキンである。

実際、EGCGは緑茶エキスに含まれるフェノール化合物の中で最も活性が高く、豊富に含まれる。

このフェノール化合物の潜在的なプラス作用は、ヤヌスキナーゼ-シグナルトランスデューサー・転写活性化因子タンパク質(JAK/STAT)に関係しているようである(=STATを阻害する)。

インターフェロン(IFN)が宿主細胞におけるSARS-CoV-2の細胞侵入を調節できることが確立されている。

IFNシグナルがSARS-CoV感染マウスの肺疾患を悪化させるという事実により、IFNの潜在的役割はin vivoモデルでも示されている。

さらに、III型IFNは、合成ウイルスRNAに暴露されたマウスの肺の損傷を増加させるだけでなく、上皮の増殖を阻害することによって肺の修復を低下させる 。

IFNはJAK/STAT経路を介して抗ウイルス・免疫反応を引き起こし、その結果サイトカインストームを誘導する 。

このため、JAK阻害剤によりJAK/STATシグナルを遮断することは、COVID-19患者にとって魅力的な選択肢となる可能性がある(*すでに臨床応用されている)。

Milton-Laskibar, J Physiol Biochem 79: 371, 2023

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/36346507/