心血管系疾患などの既往症のある人は、COVID-19感染後に有害な転帰をとるリスクが高いことはよく知られている。

COVID-19感染による心血管系機能への急性影響は、十分に確立されている。

あまり知られていないのは、COVID-19感染後の長期的な心血管機能障害のリスクである。

COVID-19感染で入院した人は、その後、心筋炎、心房細動、心筋梗塞、心不全、脳卒中などの心臓疾患を発症するリスクが非常に高い。

しかし、心臓疾患を発症しやすいのは、より重篤なCOVID-19感染症に罹患した人だけでなく、入院せず軽度の感染から回復したように見えた人でも、その後重篤な心臓合併症を発症するリスクがあることが判明した。

 

Mantle, Int J Mol Sci 25:574, 2024

https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC10779395/