long COVID におけるキヌレニン経路活性化

 

キヌレニン経路の活性化、


特に代謝産物である
・キノリン酸
・3-ヒドロキシアントラニル酸
・キヌレニン
の存在は、

long COVIDで確認されており、認知障害と関連している。

 

Davis, Nat Rev Microbiol 21: 133, 2023

 

※ トリプトファンからの代謝経路は
セロトニン経路とキヌレニン経路の2つがある

慢性炎症があると、キヌレニンへ↑

 

 

 

トリプトファンからの代謝経路は 

・セロトニン経路 

・キヌレニン経路 の2つがある 

 

慢性炎症があると、キヌレニン経路↑ 

軽度から中等度のCOVID-19患者128人:

 キヌレニン経路は急性期から8-12ヶ月後も 活性化したままであり、

 認知能力の低下と関連していた 

Cysique 2022 Guaraldi 2022

 

 

 

 

COVID-19において、 いくつかのメタボローム研究が行われた 

(Fraser, 2020, Shen, 2020)

 

 COVID-19患者では トリプトファン-キヌレニン経路が変化し、 

 

トリプトファンレベルの低下と キヌレニンおよびその代謝物の増加を 

もたらすことが示されている 

 

Guaraldi Ageing Res Rev 81 101686 2022

 

 

 

 

 

味の素の7種必須アミノ酸「Amino LP7」によるキヌレニン経路の抑制⇒認知機能の改善

 

 

味の素株式会社は、かねてから食事(たんぱく質やアミノ酸)と認知機能の関連性を研究する中で、

脳の萎縮を抑制する効果があることを発見しました。

 

 

 

Amino LP7が脳内の炎症を改善する仕組みを明らかにするために、
 
記憶力の衰えを感じている健康な中高年の方の、加齢によって衰える認知機能の一部である注意力(複数の物事に注意を払える力、重要な物事に素早く注意を向ける力)と認知的柔軟性(外部からの情報等の刺激に対して考え方を柔軟に変える力)を維持し、前向きな気持ち(明るく楽しい気分、意欲的・活動的な状態など)をサポートする機能があります。

 

 

 

※ 脳活セブンアミノ(Amino LP7)をlong COVIDにおける

ブレインフォグ(脳霧)に用いて、活性化しているキヌレニン経路を実際に抑制したと

いう論文は、今のところ、見当たりませんでした。

理論的には、有効である可能性があると考えられます(未実証)。

 

 

大豆には、9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれている

 

大豆には、必須アミノ酸が豊富に含まれています。大豆のアミノ酸スコアは100で、肉や魚と同等です。大豆には、次の9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれています。ロイシンフェニールアラニン、リジン、イソロイシン、ヒスチジン、バリン、イソロイシン、トリプトファン、メチオニン、スレオニン
 

※ Amino LP7で提示されているアミノ酸は、すべて大豆に含まれています。

大豆を多く食べてlong COVIDにおけるブレインフォグ(脳霧)に用いて活性化しているキヌレニン経路を実際に抑制したという論文は、今のところ、見当たりませんでした。

理論的には、有効である可能性があると考えられます(未実証)。

トリプトファンもはいっているので、有効性は、他のアミノ酸の含有量との兼ね合い(=どちらの効果が優勢か?)になると思われます。