『すずちゃんののうみそ』は、
もともと、すずの公立保育園の
卒園式に向けて、
本当に自然に仲良くしてくれた
お友だちや先生にお礼を言いたくて
書いたお手紙を、
出版社で編集や取材、ライター、
ブックデザインをしていた経験を活かして、
プロのイラストレーター(三木葉苗さん)に
絵を依頼して、
自主制作・自費出版で
50部だけ作った紙芝居でした。
絵本になって、
こんなにたくさんの方に
読んでいただけるなんて
想像もしていませんでした😃✨
ただ、
保育園に寄贈するので、
今後入園してくる自閉っ子さんの
ために、保育士の先生方に
少しでも理解してもらえたらと思い、
絵本では巻末の付録となっている
「自閉症の主な特徴」を、
紙芝居のときから、
本文に合わせて下に入れていました。
↓裏面の本文の下に該当する自閉症の特徴を記載。
↓紙芝居の制作エピソードはこちら
2016年3月下旬に納品され、
保育園に献本したり、
家族や親戚に配ったりした後、
友だちが購入してくれました。
卒園式3日前に保育園で
紙芝居を読んだ後は、
↓読んだ日のこと
葉苗さんのアトリエ(真鶴・アトリエBonami)
で原画展と読み聞かせ&トークをしたり、
ギャラリーカフェ
・浅草ギャラリーエフ
・藤沢ピープルファクトリー
などで紙芝居展示や原画展を
していただけたりして、
↓浅草ギャラリーエフさん
↓藤沢ピープルファクトリーさん
そこで購入してくださる方も
たくさんいらっしゃいました。
保育士さんや学校の先生、
きょうだいや親戚、周りのお友だちに
わが子の障害のことをどう話そうかと
悩んでいる自閉っ子の親御さん、
福祉施設の職員さん、
Bonami作品のファンの方、
アート好きな方、
絵本好きな方、
ご自身が発達障害(高機能)の方、
他の障害やマイノリティの方…
と、たくさんの方が買ってくださり、
宣伝したわけではないのですが、
2刷、3刷と重ね、
口コミで合計300部以上売れました。
アトリエの原画展で紙芝居を
購入してくださったお一人が、
絵本『すずちゃんののうみそ』の
ブックデザインを担当してくださった
椎名麻美さんでした。
本のデザインで
いろいろな出版社さんと、
絵本のみならず
お仕事されている椎名さんが、
「この紙芝居、あの編集者さんに
見てもらいたい❗️」
と思い立って送ってくださったのが、
岩崎書店の編集担当さんだったのです。
…とは言え、
すずが特別支援学校に就学して
ドタバタの毎日で、
葉苗さんから、
「すずちゃんの紙芝居を買ってくれた
ブックデザイナーさんが
絵本の編集さんに送って見せてくれて、
自費出版とは思えないって
言ってくださったそうですよ〜」
と伺ったときには、
「わあ、ありがたいですねえ✨」
と二人で喜び合っただけで、まだ
絵本化したいという考えはありませんでした。
(このときは岩崎書店さんの編集さんだ
ということも認識していなくて😅)
岩崎書店の編集さんと
絵本化のお話をしたのは、
紙芝居制作から1年以上経った
2017年4月のことでした。
つづく
↓岩崎書店さんに相談したいきさつは…