絵本『すずちゃんののうみそ』について、

新聞、テレビなどで取材していただいたり、

講演最後の質疑応答や座談会で、



「とても明るく、

自閉症のあるすずちゃんのお話を

されていますが、

障害を受容されたのは、

いつごろ、何がきっかけですか?」



とご質問をいただきます。






私、ど天然なので、

はじめて取材で聞かれたときに、


「受容…

 受容しないとか、
 あるんですか❓」



と答えてしまったくらい、


受容できないとか、

いつ受容したとかいう

感覚がないんです😓



障害があると子育ても大変、

本人もつらいことがたくさんある、

多数派でないと理解されにくい…と、


本人も私たち親も苦労する、

運が悪いわ、
生きづらくてかわいそうだわ、


と感じてたくさん泣きましたが、



でも、

受容するとかしないとかではなくて、


障害だろうが違おうが、


人と違う特性を持って

困っているわが子が

もう目の前にいるのです。


その自然な姿を

受容しない、できない、

という感覚はありませんでした。



障害とわかったからには

療育、リハビリ(セラピー)を

受けたい❗️

それに合った育て方を

勉強しなきゃ❗️

ということに意識が向いていた

ためだと思います。



障害でもそうでなくても、

なにやら育児書通りには行かなくて、

育てにくいのは事実なわけですから

(特に言語理解がなくて

コミュニケーション取りにくい)、

それを解決したかったのです。



↓2歳後半。診断が出る少し前




かーわいー💕(親バカ)




診断が出た3歳のときは、

療育手帳も軽中度のBでしたが、

普通の子に見せたいとか近づけたいとか

いう気持ちはなく、



この、

一見ふつうに見えるすず

へんてこりんなところ(挙動)を

どうやってわかってもらおうか、

と思っていました。



そりゃあふつうがいい、

なんでうちの子が⁉️

ことばが通じないのに

どうやって育てるの⁉️


と途方に暮れて

たくさん泣きましたし、


今でも万策尽きた気になって

泣くこともあります。



でも

障害を、わが子の特性を

受容しないことには、

楽しい子育ても

楽しい家族の暮らしもない

思うので、



診断前から

すずの特性を観察しては試行錯誤して、

それに合った関わり方を模索してきました。




障害だと確信するのは

確かにつらいです。



でも、多くの場合、


受容できないのは、

子どもの障害ではなく、

障害のある子の親であることを

受容できない

のかもしれません。




人それぞれなので、

受容するのに大きな壁があったり

時間がかかったりする方も

いらっしゃると思いますが、


受容してから広がる世界が

親子ともに必ず待っています。



福祉サービス、さまざまな専門家、

同じ境遇のママパパ、

意外といる身近な理解者の存在で、

一人で子育てするんじゃないんだ、

と思えてきます。



険しいながらも、

あたたかい、美しい、楽しい世界を

見ていきたいですね〜☺️✨💕




↓自閉症かも❓と思いはじめたころのこと

竹山美奈子『【カコすず⑥】自閉症かも?と思った理由』他の子と違うなあと私が明らかに感じた行事は、私立の保育園の入園式。すずが1歳半の時でした。  ↓入園式。観察モードで真顔。まだ当時は多動性がなく、大人しい子だ…リンクameblo.jp