というご質問への回答、3回目です。
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【PECSの概要セミナーで希望が!】
「何が好きですか?」
と聞くと、
「うちの子、好きなものが
何もなくて…」
とおっしゃるお母さん、多いですよね。
支援者の方、こう聞いてください。
(お母さんはこう考えてください)
「何をしている時間が
長いですか?」
「おうちでいつも
何をしていますか?」
また、
「お菓子でも、今食べたいと思ったけど、
別のものを見た瞬間、
そっちを食べたくなるってこと、
ありますよね?」
「強化子は、すぐ変わる
こともあります。
目にしたその時に
手が伸びるもの。
それが強化子です」
と。
そうかあ❗️
すずは「好きな遊び」と
聞かれると難しいですが、
家ではいつも、
何かしら音がなるもの、
iPadやアンパンキーボードや
歌が流れる本などを耳に当てて
ずーっと聞いています。
好きなラーメンを
冷蔵庫で見つけると
にこにこと
持ってきたりします。
絵カードを見せても
絵なんて見てなくて
パタパタ振ったり投げたりして
ラミネートの感触を
楽しんじゃっています。
でも、何も、絵とかピアノとか
ブロック遊びとか
立派な遊びや趣味でなくてもいい、
ただ、自分から手が伸びるもの
でいいんだ❣️
好きなラーメンもiPadも
いつも強化子になるわけではないんた!
小麦胚芽クラッカーのこともあれば、
煮麺のこともある。
絵カードで遊ぶなら
絵カード自体が強化子になるから
その絵のカードを作ればいいんだ❗️
見たときに手を伸ばしてほしがるもの
=今この瞬間の強化子
を絵カードにして
(浮かぶものを3つほど)
それらを渡してもらう経験を
重ねれば、
「絵カードを他者に渡すと
いいことがある」
「自分のほしいものが
もらえる」
という、
コミュニケーションの基本
=
人と関わることの楽しさ
を理解して、絵カードを見て、
渡してくれそう❣️
すずは、最重度知的障害で
STも受けられず、
コミュニケーション方法を
模索していたので、
わずかながら希望の光が差したのです。
強化子の考え方、
何を絵カードにしたらいいか
がわかったこと、
漠然と使っていた絵カードが、
従わせるために提示する絵カードではなく、
本人の自発性を引き出すための
本人が渡す絵カード
であるとわかったことは、
大きな収穫でした。
さっそく
iPad、アンパンマンキーボード、
おかし、クラッカー
の絵カードを作りました。
(好きなものの中で、
すぐに絵カードと交換できるものもの)
すずの機嫌がいいときに
少しずつやってみようと思い、
お値段が高めなのに
すずが使いこなせなかったら…
と二の足を踏んでいた
「ワークショップ1」を申し込んだのでした。
つづく
④最終回へ
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