入園式の翌日は、
1歳6カ月健診でした。

私にとっては、1歳過ぎから約半年、
すずの発達の遅れ(※)が

個人差なのか障害なのか

不安に思っていたこので、それを
専門家である保健師さんや心理士さんに
聞いてもらえるはじめての機会。

待ってました!という感じで臨みました。

 

 

※ 発達の遅れについてはこちら

竹山美奈子『【カコすず⑥】自閉症かも?と思った理由』他の子と違うなあと私が明らかに感じた行事は、私立の保育園の入園式。すずが1歳半の時でした。  ↓入園式。観察モードで真顔。まだ当時は多動性がなく、大人しい子だ…リンクameblo.jp

 

 

 

まだ多動性もなく、

目もよく合うので、

障害(自閉症)ではなく個人差だと

専門家に太鼓判を押してほしい

という気持ちがありました。

 

「障害でなければいいな」

 

という気持ちと、

 

「障害だったら早くすずに合った育児方法を

 専門家に教えてもらいたい。

 療育を受けさせたい」

 

という願いや覚悟がありました。

 

 

 

 

いざ健診会場に行ってみると…

 

・同じ月齢の子をたくさん見ると、明らか

 にコミュニケーション面が遅れている

・保健師さんに名前を呼ばれても無反応

・「りんごはどれ?」などのことばにも

 指差ししない。

・積み木などの通常の検査を途中でやめて、

 心理士さんのいる別室を案内された

 

 

障害を恥ずかしいと思ったことは

一度もないですが、

(障害があるために、大声出したり

 服をめくったりしちゃうのは恥ずかしいですが💦)

障害だとしたら、マイノリティとして、

すずも私も苦労するんだろうなあ

という不安があったので、

心理士さんのいる別室に向かう階段で、

私の中では「やっぱり自閉症だ…」

と、不安が確信に変わりました。

ショックでした。

(保健師さんは悪くないですよ、

 むしろ気づく早さはさすがプロです)

 

心理士さんには、

普段の生活の様子を聞かれ、

答えました。

「うん…なるほど」

とうなずきと沈黙が続き、

「ああ、やっぱり…」

とさらに凹みました。

(心理士さんは悪くないですよ。

 障害とは断言できないなかで、

 気になるところがあるけど

 気を遣って黙っていたのだと思います)

 

耐えきれず、

 

「ご質問は、遠城寺式の発達検査ですよね?

 言語と社会性に遅れを感じていて、

 自閉症を疑っています。

 早く療育を受けたいので、専門の病院と

 受けられるところを紹介してほしいです」

 

と伝えました。

(ネットで調べまくっていましたし、

 成人の自閉症の方とは察したことがあったので、

 自閉症の知識は少しありました)

 

「あ、あ、そうです。

 発達検査、ご存知なんですね。

 目もよく合うし、

 ことばも発語はなくても通じている

 感じですし、

 検査項目では今のところ

 半分も当てはまらないですね。

 2歳児健康相談のときまで

 要観察で」

 

と言われました。

 

帰りは、ベビーカーを押しながら、

涙が止まりませんでした。

 

保健師さんにも、心理士さんにも、

「障害」とは言われなかったのに、

涙がどんどんあふれてきました。

 

悪気はないとわかっていますが、

含みのある雰囲気で

障害だった場合の支援について

言及されないことが、

かえって障害であろうことと、

これからどう育てればいいか

相変わらずわからないことへの不安を増幅し、

不安よりも大きな、悲嘆の感情で

心が押し潰されそうでした。

 

「要観察」

つまり、この不安を抱えたまま、

今の生活で公的な支援としては

特に受けられるものもなく、

子育てしていくということか…。

 

今思い出しても涙が出ます…😭

 

入園式の晴れやかな気持ちが一転、

たった1日で、心は奈落の底へ。

 

 

↓ひと月後のGW、見かねた妹がリフレッシュにと

 知人の山小屋に誘ってくれました。

 すずは赤ちゃんの頃から音遊びが好き。

 

 

↓ママ、何さえない顔してんのよ? みたいな落ち着いた顔

 

 

2歳児健康相談では、

保健師さんや心理士さんにお世話になり、

いよいよ小児発達科の初診に。

その様子はまた後日。

 

そして、

専門家の方にこう伝えてもらえたら

受け入れやすい、希望が湧くかな、という、

講演でお話している例を

ご紹介したいと思います。

 

 

 

つづく


↓【カコすず⑧】へ

竹山美奈子『【カコすず⑧】診断前の時期に救われたことば』1歳6カ月健診で要観察と言われてから、2歳児健康相談に行くまでの間は、自宅でできる工夫や療育はないか、ネットで検索しまくる日々。そんなとき、とびひか何かで受診…リンクameblo.jp