がんの告知を受けてから手術までの間の心境を振り返ってみる。
最初の病院で告知を受けたときには、涙が出るとかひどく落ち込むとかはなかった。
割とあっさり受け入れたように思う。
ただ、子供が高校1年と中学1年だったので、ここで自分が死んでしまっては嫁さんや子供に大変な苦労を背負わせることになるので、申し訳ない気持ちが強かった。
また、子供の成人した姿も見ておきたいとも思った。
自分自身が死んでしまうとしても、そのこと自体にはそれほど恐怖は感じなかった。
ただ、なるべく苦しいのは勘弁してほしいとはおもったが。
実は、2010年の年末には父親を肝臓がんで亡くし、その前の年には義母を卵巣がんで亡くしていたので、がん患者の最後というものはある程度経験している。
ところが、S病院でかなり初期の状態であるといわれてから、不思議なことに、夜なかなか寝付けなくなってしまった。心が乱れて何となく毎日落ち着かなくなってしまったのです。
この頃は、とにかく早く手術をしてがんを取ってしまってほしいと願っていました。