ISOの要求事項の中に、
「識別とトレーサビリティ」
というのがある。
トレーサビリティとは、
あるモノの履歴を取り、
識別することで、
「さかのぼって追跡可能」
にする状態を言う。
これがうまく機能していないと、
やはり監査で『不適合』となって
しまう。
著者は、ISO事務局長でもあり、
内部監査員でもあるので、
ためしに、鈴鈑内を監査してみたいと
思う。
今日のターゲットは、
品質管理部門にしましょう。
では、内部監査開始!
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著者
「失礼します」
品質管理部門の本拠地「検査場」へ入る。
K巻部長
「ようこそ、どうぞどうぞ。」
著者
「監査員に『ようこそ』はないでしょう。」
チェックリストに懸案事項として書き込む
K巻部長
(にやにやにや)
著者
「なんだか自信ありげですね。」
K巻部長
「それはもう自信あります!この監査の
ためだけに、仕事そっちのけで準備しました
から!」
著者
「『仕事そっちのけ』、と。」
チェックリストに懸案事項として書き込む
著者
「では、識別とトレーサビリティについて
うかがっていいですか?」
K巻部長
「はい!なんなりと!」
著者
「あなた自身の識別管理はどのように
実施されていますか?」
K巻部長
「わ、私自身?」
「言ってる意味が理解できないのですが・・・」
著者
「『意味が理解できない』、と。」
チェックリストに名誉毀損(きそん)と書き込む
著者
「質問を変えます。」
「あなたの顔のトレーサビリティの記録は
どのように維持されていますか?」
K巻部長
「顔の?」
「う~ん、例えば・・・資格の証明写真なのですが」
K巻部長
「これが、18年前で・・・、」
「これが、25年近く前かな~・・・」
著者
「なるほど、もっと良く見せて下さい。」
「・・・郷 ひ○み・・・じゃ、ありませんよね?」
K巻部長
「ハイ?」
「・・・沢村 ○樹・・・、じゃありませんよね?」
K巻部長
「・・・」
「うーーーーむ」
チェックリストに
「重大な不適合」
と書き込む
著者
「これで、終了いたします。ありがとう
ございました。」
K巻部長
「ちょ、ちょっと待って下さい!
あなた最後に何か書いたでしょ!
『重大な不・・・』なんとかって、書いたでしょ!」
著者
「失礼いたします」
スタスタスタ・・・
K巻部長
「ちょっとー、何かフに落ちないぞー!」
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と、いう具合に、
皆様、なるべく不適合にならないよう、
「虚偽(きょぎ)」
「隠蔽(いんぺい)」
「改竄(かいざん)」
「捏造(ねつぞう)」
「画像処理」
は、絶対にやめて下さいね♪
以上です。




