今回のテーマは、
『壊す勇気』
です。
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過去を振り返っても、
「創造と破壊」
に関しては色々考えることも
多かった人生です。
それが、「モノづくり」業界に
携わることで、
一つの観点に至りました。
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以前、私は、
「物を作る」のも、
「仕組みを作る」のも、
「プログラムを作る」のも、
『モノづくり』
の一つ、
という自分の考えを述べました。
(確か、ホームページ作成の
あたりだったと思います・・・。)
今もそこは変わっていません。
ただ、
今回、言いたいのは、
何か一つのものを完成させるのには、
多くの破壊(失敗も含む)が
伴っている、
という事実です。
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どの業種や職種においても、
「職人肌」気質
の人間がいるもので、
この種の人間達は、
何度も何度も何度も、
作っちゃ壊し、作っちゃ壊し、
を繰り返しています。
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その作業を繰り返す、
心の内は、
「納得いかない」という、自己満足(理想)、
「まだ皆が使いづらい」という、献身的気持ち、
「まだ良くなるハズ」という、向上心、
など、
様々な感情が渦巻いているのでは
ないでしょうか・・・。
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こと、企業の体質や仕組みに関しても、
同様のことが言えます。
どうしても、会社人は、
今まで「築き上げてきたもの」を
なんとか「守ろう!」と必死になります。
これはこれで、重要なことだと思います。
ただ、
その仕組みに「限界」が見えた時、
「改修」が必要となる場合が必ず来ます。
なぜ、「必ず来る」かというと、
「企業は日々、少しずつでも前進」
しなければならないからです。
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社員力が上がり、
意識が変わり、
人数が変動し、
扱う点数が増加し、
難易度が向上し、
加えて、
社会情勢に大きく左右される時代
では、
「改修」は避けられない道だと思います。
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そして、改修を行う際に、
『壊す』
というテーマが立ちはだかります。
壊すには、勇気が必要で、
全部壊してゼロにしなければいけないのか?
はたまた、
半分だけ壊すことが良いのか?
という、
「壊す度合い」
も計らねばなりません。
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例を挙げます。
私なんかは、鈴鈑のホームページを作る際、
バージョン1.0の作成に
当時の自分の持てるものを全て出しました。
しかし、
運営を開始すると、
他方から色んな「声」が寄せられ、
また、自分自身でも不備を感じる点が
多く出てきたため、
意を決して、
「壊し」
ました。
壊した度合いは、8割ほど。
そうして出来上がった、
バージョン2.0も
後に
「ぶっ壊し」
ました。自分の手で・・・。
壊した度合いは、6割ほど。
こうして、現在のバージョン3.0に
至るわけですが、
相当、覚悟しましたよ(笑)。
だって、その時々は、
自分の中で、「最良」と
判断して公開しているのですから、
次がまた「最良」になるかどうかは、
己を信じるしかない。
そういう意味での
「勇気」
が必要なんですよね。
ちなみに、
鈴鈑本社の従業員達を見てると、
いとも簡単に「壊します」!
おそらく、すぐにまた「作れる」、
という自信と経験を持ち、
「より良くする」という
信念を持っているんでしょうね♪