第84話 東北関東大震災 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

2011年3月11日 14時46分。


東北関東大震災・・・発生。


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このブログを書いている時点(3/15)までに


すでに凄惨な報道を皆さん目にしていると


思われますので、ここでは著者の視点を



中心とした経過を振り返らせて頂きます。


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地震当日は、鈴鈑本社におきましても、


朝から通常となんら変わらない業務、


および作業を皆、淡々とこなしていました。



昼休みが終了した時点でも、同じです。



そして・・・、


3時の休憩を間近に、キリのよいところまで、


仕事を終わらせてしまおうと、私は少し


ペースを早めながら出荷品のチェックを


していました。


しゃがんだ姿勢で、少し下を向きながら・・・。


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チェック作業のため、出荷伝票を両手で持ち、


個数の欄に自分の眼の焦点を合わせていた


のですが、



突然、視界にあった伝票用紙が右に10cmほど


ズレました。



と、同時に両足均等に体重をかけてしゃがんで


いたハズが、なぜか左足に重心を置いた傾いた


姿勢になっていました。


(この間、1秒ほど)


そして間髪入れず、


右足に重心が移動。



「めまい!?」


と、思い、フラフラとしながら、わずか5m先の


工場の外へ空気を吸いに向かっている間に、


異変に気付く。


(ここまで、約5秒ぐらいだったと思う)



自分の視野に入る全ての物が、


左右に


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(ブログ中断)

(緊急地震速報 静岡で震度6強 発生)

(大和市は震度4)

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左右にクロスするように揺れ動いているのを


見て、「地震」だとわかる。それもヤバイ感じの。



道路に飛び出し、工場の方に目を向けると、


中から従業員たちが次々に走って外へ避難


してきた。


隣の会社の従業員たちも外に避難している。



長い揺れ・・・、とても長く揺れていたような気がする。


道路のアスファルトに立っていると、


フワリフワリという浮遊感さえ記憶に残り、


気持ちの悪さが消えない。



揺れている工場内からは、


時折、バーンッ!ガチャーーンッ!という


音が響いてくるが、自分自身の意識は、


「この電柱は倒れそうか?」


「あの壁は崩れてきそうか?」


「地割れは走っていないか?」


と、そう、自分の周囲の危険観測ばかり。



工場内で脱出できなくなった者はいないか?


とか、


建物内から火は出てないか?


などの、感覚は吹き飛んでいた。


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前々から世間で報道されていて、


自分の中でも覚悟はいつもしているつもり


だったが、


「ついに関東にきてしまったか!」


それが、正直な気持ち。


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今までの記憶の中でも、


初めての揺れの大きさと長さ。


そして「不安感」。



揺れがおさまりつつある中で、


地震の情報が少しずつ耳に入ってくる。


『大和市 震度5弱』


震度5弱???


もっと強く感じたぞ!

(5弱を経験したことがないハズなのに、

すでに自分勝手な基準で判断していた)


もちろん震度だけで計るのは安易なので、

あくまで目安なんだろうとは思いますが。


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が、


次に飛び込んできた言葉が衝撃的だった。


『震源は東北』


・・・・・東北っ!?


ちょっとまった、ちょっとまった、


ここ関東だよな?


こっちであれだけ揺れたんだぞ!


東北って・・・、


あっち・・・いったい・・・どうなってんだよ・・・。

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過去にもこの衝撃を受けた憶えがある。


「阪神淡路大震災」。


当時は東京都町田市で早朝バイト中に、


地震を経験し、震源が関西であると聞いて、


「むこうは・・・いったいどうなっているんだ?」


と。


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今回の地震は、4日経った今現在、


東北関東大震災


と呼称され、


「未曾有(みぞうう)」

「甚大(じんだい)」

「激甚(げきじん)」


という、最大級の壮絶さを示す言葉が、


報道で連呼されている。


東北が震源なのに、関西でも揺れを


感じているという事態ですから・・・。

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大地震、大津波、原発被害。


どれか一つだけでも、


大問題である事柄が、3つも連続して発生し、


さらに、


長野震度6強


静岡震度6強


と、続いている今、


まだ、日本の


『国難』


は終わっていない。


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全ての犠牲者の方々の


御冥福を心よりお祈り申し上げます。



そして、全ての被災者の方々に


また平穏な日常が早く訪れますよう、


お祈りするとともに、


「今我々にできること」への尽力を


惜しみません。