2011年3月11日 14時46分。
東北関東大震災・・・発生。
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このブログを書いている時点(3/15)までに
すでに凄惨な報道を皆さん目にしていると
思われますので、ここでは著者の視点を
中心とした経過を振り返らせて頂きます。
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地震当日は、鈴鈑本社におきましても、
朝から通常となんら変わらない業務、
および作業を皆、淡々とこなしていました。
昼休みが終了した時点でも、同じです。
そして・・・、
3時の休憩を間近に、キリのよいところまで、
仕事を終わらせてしまおうと、私は少し
ペースを早めながら出荷品のチェックを
していました。
しゃがんだ姿勢で、少し下を向きながら・・・。
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チェック作業のため、出荷伝票を両手で持ち、
個数の欄に自分の眼の焦点を合わせていた
のですが、
突然、視界にあった伝票用紙が右に10cmほど
ズレました。
と、同時に両足均等に体重をかけてしゃがんで
いたハズが、なぜか左足に重心を置いた傾いた
姿勢になっていました。
(この間、1秒ほど)
そして間髪入れず、
右足に重心が移動。
「めまい!?」
と、思い、フラフラとしながら、わずか5m先の
工場の外へ空気を吸いに向かっている間に、
異変に気付く。
(ここまで、約5秒ぐらいだったと思う)
自分の視野に入る全ての物が、
左右に
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(ブログ中断)
(緊急地震速報 静岡で震度6強 発生)
(大和市は震度4)
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左右にクロスするように揺れ動いているのを
見て、「地震」だとわかる。それもヤバイ感じの。
道路に飛び出し、工場の方に目を向けると、
中から従業員たちが次々に走って外へ避難
してきた。
隣の会社の従業員たちも外に避難している。
長い揺れ・・・、とても長く揺れていたような気がする。
道路のアスファルトに立っていると、
フワリフワリという浮遊感さえ記憶に残り、
気持ちの悪さが消えない。
揺れている工場内からは、
時折、バーンッ!ガチャーーンッ!という
音が響いてくるが、自分自身の意識は、
「この電柱は倒れそうか?」
「あの壁は崩れてきそうか?」
「地割れは走っていないか?」
と、そう、自分の周囲の危険観測ばかり。
工場内で脱出できなくなった者はいないか?
とか、
建物内から火は出てないか?
などの、感覚は吹き飛んでいた。
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前々から世間で報道されていて、
自分の中でも覚悟はいつもしているつもり
だったが、
「ついに関東にきてしまったか!」
それが、正直な気持ち。
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今までの記憶の中でも、
初めての揺れの大きさと長さ。
そして「不安感」。
揺れがおさまりつつある中で、
地震の情報が少しずつ耳に入ってくる。
『大和市 震度5弱』
震度5弱???
もっと強く感じたぞ!
(5弱を経験したことがないハズなのに、
すでに自分勝手な基準で判断していた)
もちろん震度だけで計るのは安易なので、
あくまで目安なんだろうとは思いますが。
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が、
次に飛び込んできた言葉が衝撃的だった。
『震源は東北』
・・・・・東北っ!?
ちょっとまった、ちょっとまった、
ここ関東だよな?
こっちであれだけ揺れたんだぞ!
東北って・・・、
あっち・・・いったい・・・どうなってんだよ・・・。
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過去にもこの衝撃を受けた憶えがある。
「阪神淡路大震災」。
当時は東京都町田市で早朝バイト中に、
地震を経験し、震源が関西であると聞いて、
「むこうは・・・いったいどうなっているんだ?」
と。
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今回の地震は、4日経った今現在、
東北関東大震災
と呼称され、
「未曾有(みぞうう)」
「甚大(じんだい)」
「激甚(げきじん)」
という、最大級の壮絶さを示す言葉が、
報道で連呼されている。
東北が震源なのに、関西でも揺れを
感じているという事態ですから・・・。
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大地震、大津波、原発被害。
どれか一つだけでも、
大問題である事柄が、3つも連続して発生し、
さらに、
長野震度6強
静岡震度6強
と、続いている今、
まだ、日本の
『国難』
は終わっていない。
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全ての犠牲者の方々の
御冥福を心よりお祈り申し上げます。
そして、全ての被災者の方々に
また平穏な日常が早く訪れますよう、
お祈りするとともに、
「今我々にできること」への尽力を
惜しみません。