『言霊(ことだま)』
という単語を一度は聞いたこと
があると思います。
「言葉には魂が宿る」
みたいな意味合いで使われることが多い。
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会社生活においても、
「言霊」は、
とても大切なテーマだと感じています。
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良くも悪くも、
魂(想い)がこもった言葉が飛び交うので
あれば、まだマシなのですが、
この時代、
「魂のない言葉」
が、かなりの比率で蔓延している感じです。
そしてこれは、かなりタチが悪いです。
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じゃあ、「魂のない言葉」とは?
例えるならば、
「飛び道具」
言葉は、相手を「癒し、励ます」こともできますが、
「武器」にもなります。
相手に深いダメージを与え、
何年もの間、傷を残すことさえあります。
それを意識し、コントロールしながら、
また、相手のことを考えて選択しながら、
言葉を武器にする分には良いのですが、
「飛び道具」のように、
投げっぱなしで相手に傷を負わせるのは、
本当に恐ろしいことです。
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言葉の槍で突いたり、
言葉の剣で切りつければ、
切りつけた側にも「感触」が残ります。
ですが、
言葉を「飛び道具」として使用し、
遠くから撃ち抜くと、
相手を傷つけた感触も、
相手の悲痛さも、
記憶に残りません。
そう、攻撃した側は、
いずれ、「忘れてしまう」のです。
なのに傷ついた側は、
痛みも、苦しみも、傷跡も残ります。
貫かれれば時間が解決する場合も
ありますが、その飛び道具が、
体内(心)に残ったままになると悲惨です。
最悪の事態になると、
攻撃した者に対し「恨み、辛み」を
持ち続けるかもしれません。
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「軽い発言(魂の無い言葉)」の存在は、
この社会の中で、今に始まったことではない
のですが、最近の傾向では、
相手が傷を負っても、
言葉を発した側が「攻撃意識を持っていない」
というケースが多々あります。
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『口は災いのもと』
なんていうことわざがあるように、
実は昔からこの問題って、解決されてないのかも
しれませんね。
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こんなテーマを書いている私も、
若い頃は、「言葉」を振り回していました・・・。
今振り返れば、
「自己防衛」
のための、言葉の乱射だったように思えます。
自分を「正当化」するため、
自分を「良く見せる」ため、
自分を「強く見せる」ため。
これらを成功させるには、
結果、言葉の武器による犠牲者を
出さなければならなかったのです・・・。
「人を引き寄せたい!」
という願いからやった言動で、
「人が離れていく」
という現実を経験しました。
それからは、
なるべく言葉を選ぶように努力してますし、
相手を攻撃する時も、
飛び道具ではなく、
コブシでなぐる
気持ちで、覚悟を決めて攻撃します。
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それからというもの、
攻撃した時の言葉は、
憶えています。
なぐると自分の手も痛いので、
その痛みを憶えています。
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言葉に想いをこめれば、
「忘れない」、
そう、キモに命じていきたいです。
- 結 -