第58話 検証 アルタン!(アルゴン炭酸混合ガス) | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

年の瀬だが、


板金屋に安息はない!


皆が師走(しわす)でバタバタ


してる最中も、現場は色んな


模索を繰り返している!

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当社で通常の溶接に使用しているのは、


「Co2」。



今回、新たに別のガスを試してみた!


題して、


『検証 アルタン』!


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アルタンとは、これ↓


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「アルゴン炭酸混合ガス」


とかく板金屋は、


親会社からの要望をいかにクリアするかで、


儲けが出ているため、


「不具合品」なんかは、


少ないに越したことは無い。




ならば、


一歩でも前に進むために、


「スピードアップ+品質保持」をテーマに


アルタンを検証してみた!


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最初の検証は、


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板厚6mmの土台にリブを溶接する品物。



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各種条件設定、ガス圧確認のもと、



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検証作業員はこの人 K氏。


品物ににらみを利かせて仁王立ち!

(見方によっては棒立ち)


ちなみに指示・監修は、T次長。



では、実際の出来を見てみよう。


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左が今までのCo2、右がアルタン。



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Co2の方は溶接ヤニが目立つ・・・。


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それに比べアルタンでは、ヤニがほとんどなく、


きれいで均一なビートが実現!


溶け込みも早い!



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裏面を見ても、


アルタン(下)の方は、コゲが少ない!



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当然、ひずみ具合も、


Co2 0.61mmのひずみに対し、


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アルタンでは、0.35mmに押さえられている。



そして、


「溶け込みが早い=送り速度も早め」


なので、



この品物を連続20ヶ溶接するのに


掛かった時間は、


Co2 37分

アルタン 23分


という結果となった!


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そこで、次に、


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板厚9mmの土台にリブをつける品物でも、


検証してみた!


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条件を調整し、いざ、検証!



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左がアルタンで、右がCo2。



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Co2だと、スパッタが目立つが、


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アルタンだとこの通り!


スピードももちろんアルタンを使用した方が


断然早い!


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この検証から、T次長は手応えをつかんだ!


T次長

「これをうまく使えば、社内で革命が起きる!」


Co2より、アルタンの方が少し割高なので、


今後、品種と担当作業員と品質重要度と作業性を


より細かく検証し、導入することで、


「費用対効果」は、


かなり上がると見ている。


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こうして、また一つ、


現場スキルが向上したのである!