年の瀬だが、
板金屋に安息はない!
皆が師走(しわす)でバタバタ
してる最中も、現場は色んな
模索を繰り返している!
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当社で通常の溶接に使用しているのは、
「Co2」。
今回、新たに別のガスを試してみた!
題して、
『検証 アルタン』!
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アルタンとは、これ↓
「アルゴン炭酸混合ガス」
とかく板金屋は、
親会社からの要望をいかにクリアするかで、
儲けが出ているため、
「不具合品」なんかは、
少ないに越したことは無い。
ならば、
一歩でも前に進むために、
「スピードアップ+品質保持」をテーマに
アルタンを検証してみた!
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最初の検証は、
板厚6mmの土台にリブを溶接する品物。
各種条件設定、ガス圧確認のもと、
検証作業員はこの人 K氏。
品物ににらみを利かせて仁王立ち!
(見方によっては棒立ち)
ちなみに指示・監修は、T次長。
では、実際の出来を見てみよう。
左が今までのCo2、右がアルタン。
Co2の方は溶接ヤニが目立つ・・・。
それに比べアルタンでは、ヤニがほとんどなく、
きれいで均一なビートが実現!
溶け込みも早い!
裏面を見ても、
アルタン(下)の方は、コゲが少ない!
当然、ひずみ具合も、
Co2 0.61mmのひずみに対し、
アルタンでは、0.35mmに押さえられている。
そして、
「溶け込みが早い=送り速度も早め」
なので、
この品物を連続20ヶ溶接するのに
掛かった時間は、
Co2 37分
アルタン 23分
という結果となった!
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そこで、次に、
板厚9mmの土台にリブをつける品物でも、
検証してみた!
条件を調整し、いざ、検証!
左がアルタンで、右がCo2。
Co2だと、スパッタが目立つが、
アルタンだとこの通り!
スピードももちろんアルタンを使用した方が
断然早い!
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この検証から、T次長は手応えをつかんだ!
T次長
「これをうまく使えば、社内で革命が起きる!」
Co2より、アルタンの方が少し割高なので、
今後、品種と担当作業員と品質重要度と作業性を
より細かく検証し、導入することで、
「費用対効果」は、
かなり上がると見ている。
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こうして、また一つ、
現場スキルが向上したのである!