第29話 鈴鈑 猫物語・後編 | 鈴鈑工業のブログ

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板金屋さんの一喜一憂

さぁ、どうしたものか・・・。汗


にゃんこ先生に病気があるとわかった


からって、また、工場に戻したりしたら、


それこそ凍死させるようなもの・・・。なきがお



うちは「多頭飼い」だから、


感染は怖いし・・・。ジャック



なんとか安全に共存できる方法がないか、


調べまくるしかない 銭形警部 !!



調べた結果・・・。


犬⇔猫の間での感染はなし



猫同士の感染も血液が触れ合わなければ、

舐め合いとかは大丈夫



他の猫にエイズワクチンを毎年接種させれば

基本的に大丈夫


と、いう情報を得た びっくり」



ただ、感染してしまっているにゃんこ先生には、


ワクチンもできないし、治療の手立てはない・・・。泣



うちで飼う=「最期を見取る覚悟」


となる。



「手を出したからには、絶対に投げ出さない」 むっ


が、心情だし、


命あるものを飼うなら、いずれは「最期を見取る」


のだから、冷静に考えれば特別なことじゃない !!



家族とも話し合い、


こうして、にゃんこ先生は我が家へ。



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病院で処方された薬は、



口内炎の炎症を止める抗生物質と、


点鼻薬、耳の薬など。


エイズに感染はしているけど、


発病はしていないので、


なるべく痛みが無く食事をして欲しい うへー


その想いのみ・・・。



とりあえずは、ゲージで他の動物達とは隔離。


「これから先は、せめて、雨風をしのいで、

ご飯に困らず、ゆっくり時間を掛けて余生を

過ごすんだぞ!泣き


そう話しかける。





そして・・・。

・・・

・・・

・・・

・・・

月日は流れ、2010年。




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生きてますっ !スマイル


工場の横で出会ってから、もうすぐ2年。


もちろん治るわけではないので、


丸々太ることは難しいですが、


毎日、必死に痛みをこらえて食べてます!


どんなに痛くても、食べることを諦めません!


「まだ生きたい!」


という気持ちが、ヒシヒシ伝わってきます。号泣ッ




残った歯からの予測で、


推定年齢は現在 9歳前後。


老猫の域であることに間違いありませんが、


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こんな仕草や、



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こんなにきれいな肉キュウや、



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寝顔を見ると、


心が安らぎます。


名前もにゃんこ先生から、


「楓(かえで)」と改名しました。


ここまでの2年間の生活の中で、


楓の生き様から、色々学びました。



どんだけ苦しくても生きるために食べる!


生きるために寝る!


ただただ必死に「生きる」姿だけを見せ続けて


くれます・・・。うあああっ




たまに、段ボールに入れると・・・、


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「ムっ」とした表情にもなりますが、あははっ


まだまだ、


喜怒哀楽を出せるんだよ!っと教えてくれてる


ように思えます。



何かの巡り会わせで鈴鈑で出会い、


何かの巡り会わせで我が家へ来た、楓。




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この安らかな寝顔が、少しでも長く


続きますように・・・。



- Fin -