こないだ家の近くの駅前にある待ち合わせ広場みたいな所のベンチに座ってたらさ、隣に2~3年生くらいの小学生の男の子がいて、そこへもう一人同級生らしい子が来たんだよ。
で、まださらに来る子がいるらしく二人ともそこに座って話し始めたわけ。
ここで補足するとだね、昔おれらの頃は学校で先生は生徒のことはみんな呼び捨てだったわけ。でも今時は学校の先生はそうではないらしく、名字に「さん」をつけて呼ぶらしいんだな。で、子供らの会話はその事に及んだわけだ…。
小学生A なー、先生がおれら呼ぶとき「〇〇さん」って呼ぶのって、おんな呼ぶみたいでおかしくね?
小学生B あー、そうかも。なんか変だよな~。
小学生A だってさー、もし仮に、仮にだよ、名前がサンペイって名前だったらさー、「サンペイさん」になっちゃって、上から読んでも下から読んでも同じになっちゃってちょーおかしくね?ギャハハハー!
小学生B フッ……、ん?でもそれ上から読んでも下から読んでも同じじゃなくね?サンペイサン…ンサイペ……。
小学生A サンペィ……、ま、とにかくおかしいってハナシ!
おれの好きな回文ネタだっただけに、心の中ではすぐに「残念っ!」と突っ込みを入れつつ聞いてたけど、場に流されずに冷静に気付いた同級生もグッジョブなら、思い付きについ興奮してよく考えずに言っちまった子もおれ的にはけっこう好きだ。
小学生は良い。