年々被害が増える熊被害。ハンターの高齢化、熊の駆除派と保護派が真っ向から対立、山に不慣れな素人の入山、問題は広がるばかり。
でもそんな問題も根本解決策はある。極めて簡単な答え、それは狼を山に放つこと。
ニホンオオカミが絶滅する以前は人と熊が遭遇することは稀だったらしい。熊は狼を恐れ山を下ることを躊躇したらしい。一方で人が入山すると狼は警戒して遠巻きに人を監視し事なく下山するまで見守ったらしい。熊から人を守るように。山の民には狼は山の守り神とサレル地域も多かったのだとか。
更に狼は各地に増殖する鹿などの抑制にも寄与すると考えられる。新芽を食べ尽くす動物の増殖は山を痩せさせ土砂災害を引き起こす。狼が復活した山で土砂災害が激減したという報告もある。
ただし、狼が野にいると人間とのトラブルも無くはないだろう。しかし、狼が人を襲うことはほぼ考えられない。家畜が鶏など狙われる程度だろう。畑を荒らしまくる猪やアライグマよりよよほど被害が少なく、それら猪などが増えることも阻止できる。
残念ながらニホンオオカミは絶滅したとされるが、アジアには近縁の種もいる。朱鷺だって中国から譲り受けたものが日本で根付き初めているし、狼も可能じゃないだろうか?
しかし、恐らくは狼は害獣で危険だという固定概念がそういう発想を阻害していくんだろうね。そういう目先のリスクヘッジこそが最大のリスクだとは気づかずに。
人が破壊した自然環境も他の動物の力を借りればもっと豊かな社会が