最近、子供たちの宿題に関していろいろ考えさせられる。


それまで私の教室に来るのを楽しみにしていた子がこの春から小学校にあがりたった1カ月の間に勉強が嫌いになり、宿題が面倒だと毎回ぼやく。と思えば別の子はゆっくりゆっくりだけど楽しみながら宿題している同級生もいる。


宿題をほぼしたことがない私が言うのも何だが、本当にいろいろ考えさせられる。


ぶっちゃけて言うと本人の素質よりも環境が大きく左右しているように見受けられる。ほぼ絶対的に。


小学1年生2年生あたりの宿題だと大人にとっては簡単なもの。だけど子供たちには初めて経験することばかり。ほとんどの子供は勉強が解らないと言うより課題を最後までやり遂げる集中力が持たない。途中でダレたり遊びの方に気が行ってしまったり。または宿題自体の中に遊びを見つけ出して脱線していったりする子も。


そんな時に私は無理に子供たちに集中させようとはしない。時間はかかっても本人のやる気を待つ。


そもそも小学低学年の子供たちは私たちと生きているタイムスケールが大きく違う。宿題を速く終わらせて次にあれこれしようという発想をほとんどの子が持っていない。


そこを無視して大人が速く宿題を終わらせようとしていると子供たちが途端に勉強嫌いになってしまう。周りから急かされてやらされる物に勉強がなってしまうから。学校の先生や家庭環境で本当に大きく変わってしまう。


かといって、では良い先生が良い指導を行うとどうなるのか?実はこの環境も私にはどうかと思える因子が多く存在する。一人の教員が子供が社会に出るまで見続けることは不可能だし、仮にそれが可能だったとしてもそんな状態で社会に放たれた子供はどうなるだろうか? 甘ったれた環境でしか生きていけないアダルトチルドレンを一人野に放つだけではないだろうか?


先ほども述べたように私は宿題をした記憶がほぼない。だけど一応の公立系の大学も卒業したし、学力が低いなんてほとんど言われたことがない。今現在も小中学校の 主教科全てを指導している。


ぶっちゃけ宿題せんでもええんちゃうん?と言う意識もなくはない。だけど目の前の子が楽しく宿題に向き合ってくれると楽しい。


本当にいろいろ考えさせられるものです。