この春から自転車で移動距離が大幅に増えている。なかなか詳細な測定はできないが月に1000kmくらいは走っているみたい。


これに至るに様々な要因が挙げられるが、一つは自転車を乗り替えたことが考えられる。


今の自転車を手に入れたのはもう3年ほど前だろうか?その前の相棒は大学生の時に手に入れたのだったから30年以上も前の代物。やはり技術の進歩のお陰で新たな機械だと楽に距離をこなせるようになった。それまでより全然疲れない。その後他の影響もありどんどん距離が伸びた。


技術が進化し便利になると私たちはそれがいつの間にか当たり前になってしまう。すると初めは楽に感じていたものが段々としんどいものになってくる。上記の私のような例は稀ではないだろうか?


私は便利な物は人類を堕落させる悪だと考えている。しかし便利な物は生活の中に どんどん入り込み無くてはならない物になってくる。便利を排除しては生きられない。


なので便利な物を手に入れたときに私はそれを使ってそれまでできなかったことをするように心がけている。便利な自転車を手に入れたのならそれまで行かなかった場所に行ったりそれまでの移動距離を上回る、そんな風に心がける。悪を利用して自身の壁を打ち破ろうと。


これは多くの相談を受けて考えが定まったという側面もある。生き辛さを嘆く人たちはほぼ一様に便利さ 楽さを求め 続けている、そんな風に私には感じられた。便利な物、楽な物が手に入っても更なる便利さ楽さが手に入らないことを嘆く、そんな人たちを。そこから私自身の生き方を学ばせて貰った。


 便利さにかまければ墜ちてゆく、便利さを利用すれば違う景色が見えてくる。周りの便利さに今一度振り返ってみてください。