先日サイクリング中に発見した桃色の景色
3/1大阪臨海道の脇、右上に少し阪神高速湾岸線が映り込んでいるのが判るかな?この写真だけ見れば一面に花が咲き乱れているように感じるかもしれないが、直ぐ横を車がビュンビュン通り過ぎて行く。
カメラマンはフレーミングというものを使って写真が活き活きした表情を醸せるように演出する。簡単に言えば写したい物をしっかり写しそれ以外の物が写らない角度を探し、更に写したい物をよりダイナミックに見えるように撮影する。私も元プロカメラマンなんでね。
仮に直ぐ横がゴミ山だったとしても、うまく撮影すればそんなのを全く感じさせない映像ができる。
ガイドブックの写真を頼りに旅行して実物を見てがっかりした経験をお持ちの人も多いことだろうが、それはカメラテクニックに踊らされてしまったのかもしれない。
さて、上記のフレーミング というテクニックについてだが、これは実は私たちの暮らしの中で凄く有用なものでもある。
幸福な人ほどフレーミングが上手な気がする。つまり見たい物へのフォーカスが上手い。
私たちの身の回りには小さな幸せがたくさん 存在するがそれらに気づける人の方が幸福ではないだろうか?例えば、殺伐とした都会に咲く一輪の花。全体を見れば殺伐感に圧倒される。しかしその一輪の花だけを見つめれば全く違う世界が広がる。仮に直ぐ横に犬のウンチがあってもそれをフレームアウトさせれば咲き誇る一輪の花に心が満たされる。
幸せな人ほど周りの小さな幸せを見つけ共感できるんだろうね。逆に不幸な人は気づくことも難しいだろうし、気づけても「周りの○○のせいで台無しだ!」なんて見なくて良い方に目が行ってしまうのだろう。
私自身は カメラマンとしてこう言うテクニックを身につけられたのは人生に於いてとても良かったと感じている。
因みに、自分の都合で頭の中をお花畑にしたら良いなんて言ってないからね。現実を受け止めないフレーミングは余計に不幸になる。ここを説明するのは難しいね。ま 、ご自身で考えてみてください。