今回のあるある話は当事者としてではなく支援者の立場で見かけた経験からお話しします。
2,3才頃の子を持つ親なら一度は我が子は天才ではないかと思うときがあるようだが、たいていは思い過ごし。でもその子が高IQの発達障害児の可能性があると告げられると…
ここで多くの親御さんたちはその子の才能を伸ばして上げたいと思うようだし、それは至極当然だろうが、英才教育なるものを受けさせるとたいへんなことになる場合がある。
決して英才教育を受けさせてはいけない、なんて言わない。ただし、その子に合っているかよくみて欲しい。
ギフテッドなんて言うと何でもできる脳を持ってると思われがちかもしれないが、所詮は凹凸の大きい発達障害の中の凸の部分が比較的に高いだけのこと。苦手なことは他の発達障害者と同じで努力してすぐにどうにかなるものでない。だから障害なの。
なのに、能力が高いからと言って何でもやらせるとやはりいつかは苦手に行き着いてしまう。
私が危惧するのは、そういう経験が得意なことまでやる気を失わせることがあると言うこと。
周りは良かれと思っていても本人は迷惑だったりすることがある。
そもそも能力が高いことが生き辛さの原因だったりするのに、更に能力が高まれば余計に辛くなるかもしれないし。
その辺りのことをしっかり踏まえておいて欲しい。厳しい言葉だろうが 「うちの子は天才だ」なんて舞い上がらないで欲しい。仮に本当に天才だったとして、生涯孤独を味わっていく可能性が高いんだから。
前回触れたように、私は学習面でそういうパワハラのような経験は皆無で本当に良かったと思う。
どうしても分母が小さい世界なので、多くを見てきた訳でないが、ギフテッドと呼ばれる子供たちは自主的に学ぶことが好きみたいなので、放っておいた方が良いように思われる。自分からやりたいことが見つかるまで待ってあげられるかがミソだと思うんだけど。
以上のこと、ご理解いただけるかな?