ようやくプール監視の仕事が終わった。で、早速昨夜から泊まりで波乗りへ。現地の監視員さんから肌の焼け具合を感心された。モノホンのプロより焼けとる私。
さて、今シーズンのプールの仕事は後半は注意の仕方が私の関心テーマだった。
少し前にっも述べたが、監視員は客を注意することが多い。 水難事故は今シーズンもゼロだったので迷子捜索以外は客を叱りつけるのがメインの仕事のようなもの。
プールへ飛び込む客、プールサイドを走る客。アルコールの持ち込み、電子機器のプールへの持ち込み、盗撮目的の客、身体にマークつけたお兄さんがた、それ以外にもいろいろあって、品良く注意を受け入れてくれる人もいれば完全に無視したりヤカって来られたり、客側の対応も様々。
で、途中で気づいたのが注意の仕方で客側の対応も変わるということ。
例えば、プールサイドを走る客をただ単に「走らないでください」と言うより「プールサイドを走って怪我をされる事例が多く発生しています」「他の客と接触し怪我をさせた事例もあります」そして「だから走らないでください」と言うと断然に効果があった。
人は何故注意されているか判らないことに従い辛い。一方で理由が明確になると受け入れやすい側面もあるみたい。
特に日本人の特長かもしれないが他人に迷惑がかかることには敏感に感じる。
今シーズンはプール水面内へのスマホなどの持ち込み禁止を一部解除し防水ケース使用のみ許可としたが、自分のスマホは防水対応だからそんなものは必要ないよ主張する客が耐えなかった。これに関しては、プール水面内で機器破損した場合にガラス片などを取り除くために一旦プールを利用停止し水を入れ替える必要性が発生する旨を伝えたところ、これに反論した客は皆無だった。これは実際の対応例として最悪時には本当にプール閉鎖もあり得る事実なので大切なこと。
これらをきっかけにどのように注意すれば聞いて貰えるのか、日に日に引き出しが広がっていった。
で、更にはこれらはもちろん日常生活にも応用が利く訳で、其れを考えて行くと自身の引き出しがもっと広がっていくだろう。これも一種のコミュニケーションと言えるでしょうね。加えて、ガミガミ叱るより効果的な注意というのも可能性が広がると思いませんか?
という訳で、自身が口うるさいところがあると思われる方は、何が何故ダメなのか、どのようにすべきかを注意する前にもう一度整理してみては、という話しでした。