これまで自立の必要性とその方法について何度も触れてきたが、 更にその手前にあるものがあるように思えるこの頃。


復習として自立の3段階として、自己選択、自己決定、自己遂行があり、これらは福祉の教科書にも必ず現れる、福祉の基礎となる考え方。


私は更に第0段階として整理整頓を挙げたいと思う。


でもこれって凄く難しいことなんだよね。先日の当ブログでも寄稿コラムでも触れたけど、整理整頓ができない人が本当に多い。私もその一人だった。


でも、もう一度考え直して欲しい。準備の大切さを。仕事に於いてもスポーツに於いても、その他こんなことにも良い準備は欠かせない。準備が苦手な人が社会で活躍するのは極めて厳しい。


そして、更に毎日を快適に過ごすための準備とは何か?これこそが整理整頓であり掃除ではないだろうか?日常が準備不足の人が社会活動で充分な準備ができるだろうか?


でもね、さっきも言ったようにこれって結果的には凄く難しい。


で、ここで1つのことに気づかされた。それは整理整頓や掃除への向き合い方。最近の私はこれらの時間を他よりも優先するようになってきた。理由は簡単で部屋を掃除することで日常の快適さが増すことを知ったから。


これまでの私は整理整頓ができた方が良いとは考えていたが、掃除の時間の優先順位は低めで、暇な時間になるべく短い時間で簡単に済ませようとしていた。極論的には掃除時間は人生に於いては無駄な時間だと考えていた。


今は全く逆で、他のことをキャンセルしてでも掃除すべきだとさえ感じている。


そもそも部屋にあるものは自身の持ち物で自身が散らかしたもの。こんなものさえ片づけられないのに社会で何ができるのだろう?


もう一度深く考えてみてください。結果的に整理整頓ができているか否か、そんなことでなく、整理整頓こそが自身の生活に大切なものだと、そういう自覚こそが第零段階として必要でないだろうか?


私はこのことに気づけて人生が更に開けた気がする。自分の部屋に一人でいるだけで楽しい。自身が最も長く過ごす空間がとても気持ち良い。人生の幸福感はこういう部分で大きく変わるのかも知れない。


いきなり全てを整理整頓できなくて良いと思う。まずは机の引き出し一段だけで良いから、自分にとって日常で頻繁に使うものから整理してみたらどうだろう。その整理自体が自身の逝き方の現れだと気づけるかもしれません。