つい1年半前くらいまではひらがなも書けなかった支援学校に通う小学高学年生、彼がまたやらかした!ビッグサプライズ。
英単語をたった20分ほどで10個以上覚えた。それもカタカナ英語じゃなくてそれなりだけどしっかりした発音で。
多分彼はできない子じゃなくてできる環境が備わってなかったんだろうね。こんな言い方すると家庭批判に聞こえるかも知れないが皆それぞれに環境は違うので一概に何が正しいとか言えないし、でも支援学校の先生だったらその辺りは気づいて対応して欲しい気もするが。こうなると学校批判か?難しいものだな。
今回彼とのやり取りした学び方は動物カードを英語で答えるもの。初めは4枚のカードで、判らない単語は何度も私が口伝えで真似するところから始めた。
ここでのポイントはアルファベットもカタカナも使わず、共に音声のやり取りのみ。単語以外も基本的に私は英語で語りかける。
What is this?
Say it again.
Please, repeat after me.
This one, zebra, Ze Bu RRah.
とかごく簡単な言葉で。
もちろん彼は私が言っている言葉は理解していないはず。だけど何度も言ってると私の表情や言葉のニュアンスから何となく理解し出した。
4カードクリア後は2枚ずつ増やして行く。忘れたらそのカードだけ重点的にやり直す。何度も口伝えのみで。
これって2~3歳くらいの言葉を覚えたての子供たちの学び方なんだよね。彼らはごく簡単な日常会話ができてから文字を覚えていく。文字は後なんだよね。
だから今回も同じようにアルファベットは後回しにして発音優先でやってみたら本当に魔法がかかったみたいにできだした。
その後の彼は「英語を勉強したんだ」って得意げになってたみたいだけど、どれだけの大人が信じたんだろうね。周りの大人たちが「凄いね、偉いね」って褒めてあげたらこの魔法は私のいないところでも続くんだろうけど、まあそれは仕方ないか?
私自身も彼と英語で接することで課題が見えてきた。なるべく簡単で簡潔な言葉選びを心がけること、私もネイティブじゃないんでついつい言葉に詰まってしまう。これって私の英語脳を育てる良いトレーニングになる。
これらは彼と1年以上かけて得られた信頼感がベースになっているので、上辺だけを真似ても無理 だという認識は持って於いてもらいたい。
尤も、親も教員もその立場だけで子供を従えようとするとド偉いことになっちゃう、全ては信頼関係がベースにないとね。
以上のことから逆説的に言うと言葉を発しだした時期って最も言語野が活性化されている時期とも考えられる。音声的な言語野がしっかり育ってから文字を学ばせてあげるた方が遥かに効果的なんだろうね。
幼児英才教育なんて巷でたくさん見かけるけど、間違っても文字を入れ込むのはやめて欲しいね。もちろん個人差もあるだろうけど、音声コミュニケーションの学習効果は計り知れないし、人の表情を読み解くみたいなコミュニケーション能力も絶対的に高まるしね。
私に任せて貰えるなら幼児英才教育は一緒に遊ぶの一択なんだけどな。
それにしても、子供たちっていつもいつも何かを教えてくれるし、私たちが想像できないマジックも披露してくれる。子供はマジシャンだね。