JerryLeeLouis
火の玉ロックンロールピアノの大御所。まだ生きてたんか、というほどのお歳のはずだが、おそらくGMTで昨日あたりにパスアウェイされたみたい。
日本ではR&Rは3コードの8ビートのリズムを言うことが多いが、これはブルースをルーツに持つ音楽の一つ。これがロックミュージックの原型みたいなもの。
で、最近の私はブルースにどハマり中。 20台後半はほぼこの音楽に夢中になってた。
たった3つのコードの上で無限に広がるアドリブ。でも、あるあるな話しだが、単調でマンネリしてしまう、初心者はみんな。何せコードが限られているので音数が限られてくる。その状態で延々と演奏し続けるとついつい 同じフレーズが繰り返されてしまう。そんなことから長い間遠ざかってしまった。
怪我で療養中の頃からジャズを久々に練習中だった私。ジャズもブルースの親戚のようなものでアドリブ中心の音楽ではあるが、コードが複雑でそのコード毎に音使いが変わってくる、こちらはこちらで難解な音楽ではあるが、やはりブルースとは切れない縁で繋がっていて裂けては通れないハードルみたいなもの。
で、ある動画をきっかけにシカゴブルースというのにまた取り憑かれちゃった。
でもね、若い頃と違ってあまりマンネリにならない。寧ろアドリブを続けるとどんどんフレーズが広がるイメージ。ギターの指板上にいろんなアイデアが湧いてくる。
もちろんアプローチも昔とはかなり違う。昔はアドリブが単調にならないように使える音数を増やそう増やそうとして迷子になる感じだった。
今は逆に音数を減らしてコードトーン中心に作り上げるとメロディがシンプルになりそれをモチーフにどんどん展開が広がり、結果的に音数が増えてくる。
上手い人ってこういう捕らえ方で演奏してたんだろうね。
ブルースと言えば渋みを感じる音楽にも思われがちだが、確かに、一つ一つの音の重さを感じれる大人にならないと弾けない音楽かもしれない。
私ももうそんな歳になってきたのかもしれないね。少し寂しい気もするが。
ブルースもジャズと同じで初対面の人たちとリハーサルなしでジャムセッションできるのも一つの魅力。バンドでなくてもそういうメンバーが集う場所で楽しめる。
若い頃はその中の人間関係に嫌気がさして通わなくなったが、あの頃とは音楽の目的も全く違うし、もう少し練習してたまに混じってみようかとも思う。
また一つ楽しみが増えるといいな。