日本の新幹線は世界で最も安全な乗り物の代表的な存在と認識されているだろう。
安全性だけでなく乗り心地や騒音など、様々な面からも最高水準と讃えられている。
では、世界で最も危険な乗り物はいったい何か?
世界最高速のF1カーか、4輪より不安定なモーターバイクか?公共交通機関に限っても、高速バスや飛行機、高速船、いろいろな乗り物にそれぞれ危険はある。C国の高速鉄道が最も危険だという人も少なくないかもしれない。
しかし、最も危険な乗り物は日本の新幹線かもしれない。
少なくとも、新幹線の運行業務に関わっている人たちはそう思っているように思える。
一瞬の心の隙が大事故を引き起こす、高速な乗り物だけにそのリスクは計り知れない、そういう一人ひとりの共通の認識の高さが結果的に世界最高水準の安全性を保っているのだと考えられないだろうか?
安全な乗り物だから大丈夫、そういう思い込みこそが最も危険だ、そうも言えないだろうか?
きっとC国の高速鉄道事故の原因の一つにも上記のような気の緩みがあったのだろう。
情報伝達速度に劣らず乗り物も年々高速に、かつ快適でより安全性が高まってきている。だからこそ私は怖さを感じている。
早く気づかないと大変なことになってしまうかもしれない。
安全神話という危険性について、今一度考えて貰いたい。