動物の中でヒトは視野が狭い方らしい。多くの魚や鳥などは身体の側面に目があり180度以上の視野があるものが多い。
視野が狭い動物は大型ネコ科や熊など、一般には食物連鎖の上位のもの、つまり捕食者がほとんど。
彼らは視野を狭めることで両目を使った視野内の距離感が鋭くなるらしい。これで獲物が捉えやすくなるらしい。簡単に例えると一般レンズとマクロレンズや魚眼レンズでカメラを覗くのに近いと考えられる。
そもそも視野が狭い人間様の中でも視野の広い人と狭い人がいる。自助会での困りごとの代表的な一例でもある。尤も、この場合の視野とは実際の眼球が捉えている視野の広さではない。
この場合の視野の広さとは気遣いや気配り的なもの。では何故視野の広さに個体差が出るのか?
この答えは遺伝や生活環境など様々な原因が考えられる。遺伝の場合はもしかすると大きな改善は望めないかもしれない。しかし生活環境が原因なら環境を変えれば違った結果になるかもしれない。
あなたの周りの視野の狭い人をゆっくり観察してほしい。また、自身が視野が狭いと思う人は自身を振り返ってほしい。私は彼らの多くに共通しそうな一つのファクターを見つけた。それは受け身、そしてしんどさや煩わしさに向き合えない性格。
きっと誰だって生まれた頃は個体差は少しはあろうが視野が狭いのだと思う。年齢とともに様々な経験を積みながらきっと視野が広がって行くのだと思う。その経験値こそが視野の広さを大きくすると私は考える?
社会の中でリーダー的存在に視野が広い人が多い。これはリーダー的な役割をたくさん経験してきたから視野が広がったと考えられないだろうか?視野が狭い人たちのほとんどは自身から進んで中心的役割を果たそうとするものは少ないように思う。
また、リーダーの素養として我慢強さや粘り強さのようなものも求められがちだが、視野の狭さを嘆くものたちは他人が音を上げてもやり続けてきた経験はどれほどあるだろうか?そういうものがあれば周りから中心人物として推薦されやすくなると思うのだが。
こう考えていくと視野を広げたいならしんどいことや煩わしいことに自身から積極的に取り組むことで改善は見込めそうに考えられないだろうか?
きっと視野が広い人たちは自覚の有無は別としてそれなりの努力を重ねてきたのであろう。だったら今からでも努力すれば良いんじゃない?嘆くのなら同じだけ努力してから嘆けば良い。仮にそれだけ努力しても視野が狭かったとしてもきっと周りから認められていると思うよ。
先にも述べたが所詮は視野が狭い人間様、だったら無理して広げることもない気もするが、努力せずに無い物ねだりは周りからの信頼を失うから考え直したほうがいいと思うよ。