安倍政権以降、ことある毎に改憲が政治のテーマの一つにフォーカスされてますね。日本では憲法は一度も改正されていないと思っている国民が大多数で、政治討論番組などでも政治家や有識者が同じようなことを堂々と言っている。大丈夫?そう思うのは私だけでしょうか?
日本の憲法は既に一度改正されているんですよ。正式な手続きを経て。つまり国会で決議されて。
それはいつか?ずーっと前、私が生まれるよりもっと。75年以上前に。
歴史の授業で明治維新を経て欧米列強と肩を並べるために富国強兵策が取られたことはご存知ですよね。しかし国が富み軍を整えても列強からは見下された。それは民主主義が根付いていないから。そこで日本は明治憲法を制定し憲法の下に選挙を行い国会を設立した。
太平洋戦争を経てGHQの監視のもとではあれど新たな憲法として現憲法が作られ、それは旧憲法に則って帝国議会にかけられ憲法改正となった。
アメリカに無理やり押し付けられ施行されたのではなく、日本人が作った旧憲法に則って日本人が改正した、それが日本国憲法。
現憲法になってから改正されていないと言われれば事実だが、憲法改正自体を否定する人たちは上記のところ、すっぽり見落としてませんか?
因みに私は現憲法をどう捉えているかといえば、内容的には世界に誇れる立派なものだと認識している。全文も9条も含めて。
でも改正自体を否定はしない。更に良いものになるなら改憲は望ましい。人権面で制定時には想定されなかった事案は多くあり、それらを改めて規定した方が良い部分は沢山あると思う。
9条は素晴らしいと思う反面でこれが故に外交面で無理があるのも否めない。理想で言えば世界の全ての国が同様な条文を設けるか、国際法の中に取り入れれば済む問題だろうが現行ではそうでない。
そもそも国際法の中で戦争する権利を認めているのだからやはり無理がある。
究極的には国際法の改変で一切の武力行使を認めなくするために日本が立ち上がれば良いと私は思う。
まあ私論は於いておいて歴史をしっかり学んで考えていきましょう。