前回の遂行機能障害について説明しましたが、今回は自立支援の方法について。

 

私が現在学んでいる初任者研修も実務者研修も、介護に関する割合が圧倒的で、障害支援のページは極めて少ない。しかし、介護に関しても自立支援が大前提での話しです。私の活動エリアでは介護的な割合はほぼゼロ、つまり障害福祉は自立支援が基本中の基本なんです。

 

教科書の中には『過剰介護』と言う言葉が出てきます。介護をしすぎることで利用者の依存度を上げ、やがて自立とは全く逆の方向に進ませてしまうもの。同じように周りを見渡せば過剰支援、いや自立妨害な職員を目にしてしまうことが多々あります。本人としては『利用者の役に立ちたい』と言う気持ちが前に出ているのでしょうが、全く逆効果なことになってしまいます。自立支援の3段階について学んでください。

 

なお、今日は教科書を忘れたので、写真はなし。後日覚えていれば差し替えます。

 

★自立支援の3段階

1、自己選択

2、自己決定

3、自己遂行

 

上記の3つができていれば精神的な自立ができていると考えられます。逆説的に、これができない人にできるようにするのが最も大切な支援と言えます。

 

実は私たちが自助会で話す内容も全く同じで、自分の責任において行動することを常に求めます。ものごとが思い通りに進むなんてほとんどありえません。そんなときに他人に強要されたものだと納得いかなかったり癇癪を起こしたり、そんな人が実に多い。だからこそ自分で決めて自分でやらないといけないよ、と話します。

 

そして、自分で決めてうまくいかなかったら、やり続けるか、別の選択を選ぶか、でも実はこれが最も人間性徴に大切なことではないでしょうか?レールを敷く親が陥りがちなのがまさにここ。一生懸命子供のために親が選択、決定を繰り返せば繰り返すほど子供の成長が阻害される。なので、福祉現場でも自助会でも、自分で決めることを勧めています。

 

時間がかかってもここの課程を踏まない限り、ずっと依存心が拭えず、だから精神的な安定が得られない。大人になっても自分で決められない人も多く存在するが、自分で責任を取りたくない気持ちが根底にある人が多い。

 

でも、残念ながら教科書に載っているただの知識になってしまっている福祉職員が実に多い。

 

なので、ここのところをしっかり抑えておいて欲しい。私自身は利用者にも自助会参加者にもこれを繰り返しているだけ。私にとっては障害福祉も自助会活動も苦になることはほとんどない。そして周りからの理解もされやすかったりもする。そのあたりについては機会があれば話しますが、とりあえず、キホンのキ、自立支援の3段階を学びなおしてみてはいかがでしょう?

 

私の自助会に参加すれば詳しく説明しますよ。または研修講師にお招きくださいね。