軽度ではあるが、私に学習障害がある。両方とも共通項が多分にあると思うが、一つは国語の授業で朗読を順番に変わっていくとき、必ず私はどこを読んでいるか判らなくなる。自分が読むときは大丈夫だが、誰かが読む文についていけない。いや待てないのかも知れない。兎に角性格的に他人にペースを合わせるのは今も苦手。

同じ行を繰り返し読んでしまう読字障害も少しあるが主原因はこれではなさそう。

そしてもう一つは楽譜を見ながら演奏ができない。だからいつも丸暗記。と言っても全てを丸暗記しきれないから自由度のあるアドリブ中心でできる音楽に傾倒してきた。

アドリブと言えばジャズ、そんなイメージを持つ人も多いと思うが、ジャズは音楽の文法的構成の制約が大きく、プロでも今どこを演奏しているか判らなくなることがまれにあり、「ロストした と表現するらしい。

私はこのロストが国語の授業でも音楽でも多いのかもしれない。

で、今日話すのは上記以外に別のものがあるように感じたのでお話しします。

私が受けた発達障害の検査で唯一平均を下回ったのが指先の器用さだった。周りからも器用貧乏とよく言われるほどで、本人的には???な状態だった。しかし、幼少期は絵を描く以外は不器用でかなりノロマでいつもバカにされていた。

現在の私がそれを遠い記憶にまでできたのはきっと父の影響で、野球好きだった父はコツコツ努力する大切さを教えてくれた。本当に感謝している。

しかし、検査が示す通り指先の不器用さは今でも変わらないのかもしれない。

最近はジャズピアノの真似事でかなり基礎からコードの展開形や苦手なキーのコードなど、エクササイズ的にトレーニングしているが、同じことの繰り返しがなかなか入ってこない。

掛け算の九九をゆっくり考えながら言えばできるが、すらすらっと出てこない、そんな子供と同じようで、頭では判っているが、指のミスタッチが減らない。意識していれば大丈夫だが無意識になるとミスが目立つ。かといってノンプレッシャーだといつの間にかできてしまっていることもある。

まだまだ気づいたばかりで深めていないので解らないことばかりだが、やはり私は不器用なんだと思う。障害特性の対策はまず自覚から、なんていつも言ってきたが、頭を打たれた感じが否めない。

まあ、ピンチはチャンス、ここから新たな自分との出会いを期待します。