今日はクラウニングのテクニカルな部分について話してみます。
道化師はそれぞれに皆違ったキャラクターがあります。何となく頭にイメージしてみると、垢抜けて飛びっきり明るい楽しそうなキャラクター、のようなイメージが沸いてきませんか?
実際にはぱっと見はそう見えても、ネガティブな要素を多分に含んでいるもの。実は、道化師たちは自分のキャラクターを構築する際に、自分のネガティブな部分をヒントにしていることが圧倒的なんです。
根暗だったりおっちょこちょいだったり、物忘れが酷かったり、そんなのってコミカルな世界では天から与えられた才能そのもの、笑の天使が授けたとしか思えないほどの天才なんです。
根暗な人は根暗な自分を思い切り誇張して演じると受け入れられやすい。直ぐいじけたりいきなり怒り出したり、そんな風にキャラクターを作って演じていると明るく受け止められるんです。
そこで、よく考えてください。コミュニケーションが苦手だったり、注意欠陥が頻発だったり、ミスばかりしたり、空気が読めなかったり…、発達障害の困りごとって実はキャラクターを作るうえで有利なものばかり。
私がいつも明るく楽しそうって思われているのは、実は私がケイという道化師を演じきっているから、かもね。因みに自分に正直に自分らしく生きるのがクラウン・ケイなので私自身は何も特段演じているつもりもないのですが。
逆に言えば、立派でいようとか、人に不快を与えないとか、ミスしないようにしようとか、そんなできる社会人を演じるつもりは全くありません。だってそっちの方が楽しいから。
私の師である白井博之氏も『苦手が魅力になる~』というキャッチコピーで道化師のワークショップを展開されたりもしてるし、発達障害的な人の参加も多いと仰っていた。
ぶっちゃけて言うと、クラウン仲間ってほぼ100%ハッタツお仲間、って私の目には映る。だけど、その特性をやはり皆うまくキャラクターに取り入れているとも思う。
発達障害は個性だから~、なんていきがっている人も多いが、だったら発達特性でなく個性とすればいいじゃん、発達特性でキャラにすればよい、なんて思える私のベースにはやはりこのような考え方があるからかもしれない。
今回は私の体験談と言うよりも、テクニックの話になってしまったが、機会があれば今回のようにクラウンのコミュニケーショントレーニングが社会適応にどのように作用するかについても述べてみたい。ここに私と言うサンプルがあるのだから。
そんな具合で、次は何にしようかな?
全然決まってないので、おったのっしっみいぃーに!!