一昨日のお葬式の後の精進揚げ、仲の良い従兄弟と一緒に食べていると、『二人とも左利きか、頭エエタイプやな!』と老人から声がかかる。老人は前にもあったことがある人、故人の知り合いで故人の相方の葬儀の際に見かけた。

 

従兄弟は一緒に野球をやっているピッチャーで左利きのエース、私の父も左利きで野球好きなこともあって親父とも中の良かった人。母方の従兄弟も結構左利きが多くて、私もそんな家計かもしれない。

 

といいながら、基本は私、右利きなんです。ほぼほぼ。左も使える、という感じ。左のほうが得意なのは野球のバッティングくらい。これも、左利きで守備面で損をしてきた父からの教えで、平成から昭和にかけて流行った『右投げ左打ち』の教えを受けたもの。一応両方で打ってたのですが、社会人になって復帰してから右で振ってみたら全然ダメだったのでほぼほぼ左打ちになってしまった。

 

逆に左で絶対やらないのが刃物の扱い。包丁は基本右利き用なので危険すぎる。高価ではあるが左用を買えばよいかもしれないがわざわざ左を使わなくても右でも切れる。はさみも力の入れ方が逆で危ないので右でしか持たない。

 

因みにの話で、箸はその時の気分で使い分けていて、自分でも無意識。気づけば左右を持ち替えていたり。ペンは考え事をするときは決まって左、速く書くときや清書は右、習字は右でやってたから。

 

で、その老人にそういう話をしたら偉くほめられて、天才的な芸術家みたいに言われたが、左右両利きと言うだけでそこまでほめられたって…、ね。

 

結局のところ、左右両利きで得をしたことはほぼほぼないと思う。ピアノを弾く際に有利だった気もするし、それはギターも同じかも。ジャグリングも活かせているのかも知れないが本人的にはあまり…。スポーツは特にテニスで活かせられそうだったが、そもそもテニス下手やったしネットプレーは持ち帰る時間に余裕がないために迷ったり、左右両方の練習をしないといけないので大変だったり…。野球ももっと上手なら左右両投げとかできたかもしれないが、強いほうの右でも人並みの遠投もできないし、ホンマに意味なし。

 

強いて言えば、片腕を失うようなことがあった場合にどちらが残っても大丈夫、みたいなのはある。しかし、誰しもそんな状況になれば是が非でもやるし、わざわざそんなのに備えると言うのも…。

 

というわけで、左右両利きは大変お得、なんてどうやっても言えません。そういや、そんな本があったな。