前回の14話の終わりで次は潮岬~みたいになってたけど、13話をうっかり忘れてた。
ウミガメさんちゃんと会いましたよ。まずはそこに行くまでの経緯から。
旅の途中でみなべに立ち寄るときめてからスマホをググってみた。過去の調査では事前に連絡を入れておかないと見れなかった記憶がある。で連絡してみたものの時間がまずかったのか曜日がまずかったのか繋がらない。なので現地に行って話せばいいや的に行動することにした。
12話の続き
海岸にテントを勝手に張って夜を待つ。日がどっぷり暮れてから何度か海岸を散策。ウミガメが登ってきていると海から轍のような跡がつくはず。で、何度か散策している間にとうとう轍を発見。因みに前回も説明したとおり、海岸に光はほとんど漏れていない。月明かりもない海岸で手元灯りもカメが怖がるのでぼんやり見える轍をたどって陸のほうに上がっていく。すると真っ黒い大きな岩のような物体。ウミガメのようにも思えるがむき出しの岩のようにも思える。産卵している様子はない。暫くその黒い物体の横で動きがないか待ってみる。
全然動きなし。
もし産卵が終わっていたのなら直ぐに海に変えるはず。逆に産卵がまだならもっと上に移動するかもしれない。全然動きがないということは岩なのか?
そんな具合で結局解らないので携帯で照らしてみた。明かりが弱いので少し照らしても解らない。近くで照らしてみたとたんバサッ、手足を動かせる。やっぱりアカウミガメだ。ただし、彼女は頭を海のほうに方向転換してそのまま海に帰っていく。ああ、驚かせてしまった。申し訳ない。
ウミガメは海で暮らすものの産卵は陸上でないとできない。その卵も海水を被ってしまうと死んでしまうのだとか。だからできるだけ海から放れたところに行きたがるのだとか?しかしそれは生命のリスクを伴う。海中では食物連鎖のかなり上位に位置するアカウミガメだが、陸上では別。だから月明かりのない日に真っ暗な海岸に上がってくるらしい。私は申し訳ないことをした。
その後も散策をしていると海岸をパトロールする人たちに遭遇。事情を話せばすぐに理解してくれて一緒にパトロールをさせてくれた。彼らは学生ボランティアでウミガメの産卵活動を保護している。
ウミガメの産卵の調査や卵の上に鉄製のネットをかけ狸などの動物に食べられるのを防いだりしているとのこと。
パトロール隊の話ではその日は10匹を超えるアカウミガメが上陸したらしい。産卵したものはその半分くらいだったかな。上陸すれど産卵せず変えるものも多いらしい。近年は特に。砂浜がやせて産卵場所が見つからずに帰るのではないか、とのこと。
私もその後数匹のアカウミガメを発見。しかし産卵に遭遇はせず。
ウミガメは陸上では音はほとんど聞こえないらしい。そして後方も見えないのだとか。なので産卵場所を一所懸命探すアカウミガメの後ろを皆で追いかけて声援したりした。ガンバレー!!って。
以上、思い出してみると色々記憶って蘇るものですね。まだまだ書ききれないいろいろが頭の中に浮かんできます。また何かの機会でお話したいですね。
そんなこんなで今回はここまで。次回こそ本州最南端潮岬を目指して…
お楽しみに!!