音楽に関するカミングアウトをしてから心がかなり楽になりました。未だギターを弾く気にならないが、毎日等身大の自分でピアノに向き合っています。
そんな訳で最近は難しいフレーズよりも簡単なフレーズやコード弾きの奥深さを感じています。元々弾き語りから入った私なのでピアノのコード弾きは高校生の頃からやっていた。でも次第に人前でコード弾きするのが恥ずかしくなった。ピアノ経験者からするとコードをただ単に4つ打ちするだけって小学生以下レベルに受け取られそう、そんな気がしていた。もっと難しいことをしないと聞いてもらえない、そんな思い込みで基礎をやろうとは思わなかった。
そんなコード弾きもしっかりやってみると結構難しい。できてるつもりになっていたがリズムが安定しない。やはり難しいところはリズムが走る。
楽器経験者ならリズムが走るってわかるでしょう。曲のテンポよりもリズムがつんのめって演奏してしまう人、あれって凄く下手に聞こえる。私もリズムキープが下手だった。
このリズムの走り、きっと無理して演奏してるんだろうね。今はそう思う。下手な自分を隠そうとか、上手く見せようとか、そう言う邪さが焦りを生み出してるんだろう。仕事でミスが多い人の例を何度かあげて来たがほぼほぼ同じパターンのよう。
それから倣うと、リズムの走りの改善ポイントは、1、そもそも自分の力で弾けないフレーズや曲を本番で演奏するのを諦める。2、走るフレーズを超ゆっくり演奏して自分が走るタイミングを見極め、そこをゆっくりのテンポで修正する。3、走るタイミングを因数分解して、その基礎になっている部分に立ち戻った基礎練習を行う。
以上のことから現在の私の練習法になってきたわけです。
文字をゆっくりゆっくり一画ずつ止めて書くトレーニングから仕事のミスが減ったり部屋が片付くようになったのと同じように楽器の練習も一音ずつゆっくりゆっくり繰り返すことで心の焦りが消えてゆっくりリズムに乗って演奏できるようになるのだろう。
焦って仕事をミスしまくる人は仕事自体を見下していると述べたことがあるが、焦って演奏してしまう私は音楽を見下していたのだろう。しっかり反省して日々鍵盤に向き合いたい、そんな風に感じている。