久々、いやいや、どれくらい遡るだろう、私が音楽ネタをテーマにするのは、ってさっき聖者の行進について書いたばかりだが。いやいや、音楽でもリスナー目線(よくよく考えれば非常に分かりにくい表現やな)で語るのは、

ついさっき、車のラジオから流れてたPurple Rain、プリンスの出世作とも言える代名詞的な代表曲、この曲を聞く度にJourneyのFaithfullyに似てるなと感じてた。

でも私の中ではプリンスの方が若干時代が早く、ジャーニーがサウンドを真似たのかな?って思ってたんです。でもね、違和感があった。2つの曲が似ていることよりも、2曲のギターサウンドの音色作りや曲へのアプローチがあまりに酷似し過ぎている。ジャーニーのギターと言えばあのサンタナ大先生が唯一認めたギタリスト。弱冠17才にして大先生が自分の分身のように寵愛した大天才。私は彼のファンで、ほぼほぼ聞き漁ってた。

で、2曲を比較した際に、ショーンがプリンスのギターを真似たとは到底思えない。それまでの彼のサウンドの延長上にFaithfullyが存在する。一方で、出世作たるPurpleRainを発表したプリンスはそれまでのサウンドが明確ではなく、その後も同曲を基盤としたサウンド構成じゃない。つまり、プリンスがショーンのサウンドを真似たようにしか考えられない。

そんなことからつい先程ググってみたら、案の定ジャーニーの曲が一瞬早くリリースされていたらしい。加えて、プリンスも曲が似かよっている認識はあったようで作曲者のジョナサンに連絡をしたのだとか。ジョナサン・ケインはジャーニーのKBで、後期メンバーの代表格だが彼は似ている部分はあるが問題ない、と言い切ったらしい。確かにFaithfullyはピアノの美しい曲で、前任のオルガン中心の グレッグとは違うポップな曲調でPurpleRainとFaithfullyは曲の始まり部分が印象的に違う。(因みに個人的にはグレッグは超フェイバリットなKBプレイヤーです。
)PurpleRainはナチュラルサウンドのギターストロークから始まる。そんなこともあってかケインは問題視しなかったのかもしれない。

ここまでを括ると、プリンスって自分で書いた曲やのにわざわざ気を使って連絡して、エエ奴やん、ってなると思うけど、私の見解は真逆である。

ここで私が述べたいのは、楽曲そのものよりもギターサウンドとアプローチ。80年代サウンドの特徴と言えばYAMAHAのDXシリーズが代表的なきらびやかなシンセサウンドとボスエフェクターに代表されるバリエーション豊かなギターサウンド。もしあのジャーニーの曲がショーンの作曲だったら、ニールは「別に構わんけどギターの音似すぎてね?」とならなかったか?そんな風に推察する。

断っておくが、ギターサウンドに著作などない。もちろんアプローチ法も、だ。そんなものが存在すると誰も楽器を演奏できなくなってしまう。

だから、プリンスがショーンのサウンドを真似ても何ら問題ない。ただ、玄人目線で言うと、連絡するのはケインじゃなくてショーンやろ‼ってところ。ショーンも快く受け入れたと思う。ここがプロ耳には引っ掛かるところ。

私的にプリンスも
ショーン同様に、いや、様々な側面で見れば彼以上に尊敬するところを持ち合わす鬼才と呼べる逸材にも映るが、この一件だけは納得いかない。

まあ、私がほざくところで、当人同士は仲良くしてたんだろうが。

まあ、プロの耳を持つとこんな所一つ一つが気になってしゃあない。実に面倒な耳ですわ!そこんとこ解ってくれたら幸いです。

おやすみさん、