先日一緒に音楽をしようと誘われたこと、お話ししましたよね。あれから音楽との関わり方が少し変わったかも。幾分気負いが取れて楽になったかも。前回このブログで等身大の自分に近づけたかも。
誘っていただいてありがとう。
さてさて、福祉関係の集まりから音楽で街を明くるして、堺の福祉を盛り上げようと言うもの。そう言えばつい先程、我が和泉市にも発達障害の自助グループが結成された。事の成り行きから私が代表者になってもうたがな、堺を盛り上げてる場合じゃないな‼
いやいや、どっちがどっちじゃないし、まあ話を進めます。
メンバーには後から加わったもののこれまでの経験を認めていただいてか、幾つかの提案を快く受け入れてくれました。大きくは2つ。
まず一つめは、聖者の行進をテーマ曲とする。この歌、おそらく19世紀からある著作権が全く生じない曲。メロディーはドレミファソのたった5音、コードもたった3つからで大丈夫。アレンジは小学生でも演奏できる簡単なものからバリバリニューオーリンズジャズの格好いいのまで、様々なアレンジができるし、アドリブやソロ回しもできる。超便利で超盛り上がる。初心者の入門曲としても最適。加えて元々マーチング曲なんで2ビートでストリートでもやり易い。
そしてもう一つは、希望者に道化のトレーニングを受けてもらい、道化師として一緒に演奏すると言うもの。私がこの道に足を踏み入れるきっかけになったのは、障害者の道化師チーム「土曜日の天使たち」との関わりからだが、同じように福祉関係者の道化師チームで音楽を奏でながらマーチングができるかも。
今回のテーマは絶対叶わん夢というものだが、以上が私の叶わん夢という訳ではない。ほんまの私の絶対叶わんと思ってた夢、それは私が死んだとき聖者の行進のマーチングで送り出して欲しいと言うもの。
元々この曲は葬送曲だったのだとか。ニューオーリンズの黒人たちは仲間の葬式をこの明るい曲で送り出したのだとか。当時の黒人はプランテーションの奴隷たち。生きてる間にそんな良いことなかったんだから、天国への旅立ちはハッピーに送り出してやろう、そんな気持ちがあったのかもしれない。けっこう泣けるよね。ルイ・アームストロングも子供の頃はこの曲が聞こえると誰の葬儀か知らずともマーチに加わって楽しんだのだとか。
当時の黒人は間違いなく社会弱者、ロクな人権さえ与えられなかった。現代も社会の弱者は多く存在する。発達障害もその一つだろう。たぶんアームストロングがデビューしてほぼ100年、あの頃と同じようにハッピーに送り出せてもらえたら…、もうこれ以上のものはないかも。
そのためにも、しっかり盛り上げて街を染め上げようと思います。同志の皆さん、これは私の遺言なんで、その際はよろしくお願いします。
あっざーす!