中高年の女性にありがちな電話に出るときの上ずった声の「もしもし」、あれって背筋が続々するほど気持ち悪くない?最近はナンバーで相手が判るからあまり見かけなくなったけど、家電の頃は相手が誰かわからなかったから思い切りよそ行きの声で、いつもの3オクターブ上くらいの勢いで裏返った声で「もしもし」ってよく聞いて背筋がさぶくなった。
ここのところ同じような経験をしているのだが、「もしもし」じゃなくて「いらっしゃいませ」。あれって結果的に客を逃がしてるの、解ってないんだろうね。
想像してみてください。頑固一徹、味が自慢のラーメン屋で、上ずった声のいらっしゃいませがイメージできるだろうか?ほとんどの人は、いや、むしろ低い声、ドスの聞いた声をイメージするのでは?それが例え女性の声だろうと。
上ずった声って自分を品よく見せようとか相手に嫌われないように印象よく見せようとか、そんなときに出る声だと思いません。エーちゃんの上ずった声って聞いたことある?中島みゆきの裏返った声、耳にしたことある?彼らの説得力はそういう上ずらないところに、つまり人間性が上ずってないところにある、そう思いません?
現在の私のオフィスはある飲食店の2F。時折聞こえる上ずった声が背筋を寒くさせる。思うように売り上げが上がらないと経営者はよくぼやいてるけど、…。こっから先は黙っとくわ。
ところで、何で品よく見せようとか印象良く見せようとか思うのか?答えは簡単やな。そのままの自分やったら品悪いか印象悪いか、ちゃんと自分のことが判ってる。でも、そやからって無理やり声裏返らせたって余計にバレバレやん。
つまり裏返った声でいらっしゃいませありがとうございました言うても味に自信がありません言うてるようなもの。そんな態度で客が満足しますか?
因みに過去にディレクターやってたときに、アナウンサーやDJ志望の人のボイスサンプルいっぱい聞いたけど、ほとんどが上ずった声、もしくは無理やり低く何言うてるかさっぱりわからん声。100%不採用とさせていただきました。
まあ、自分を作ってる奴は何処行ってもうまく行く訳ありませんわ!
もしも心当たりのある方は十分に注意なされ!
いやいや、自分は関係ないと言い切るあなた、あなたこそ自分を作っているのでは?今一度振り返りなされ、