私の母は野性動物のテレビ番組が大好き、毎日のように見ています。
私も同様の番組は大好きで、生命のあり方や私たちが本来どのように生きるかのヒントを必ず貰えます。
私はこれまで「子供の遊び」がどれ程大切かを何度も説いてきました。こと塾を開いていた頃は毎日のように子供たちから教わり、それを素に発信していました。
興味が人を育てる、
今でもこの言葉は私の根幹であり、生命の本質であると考えています。他人の評価にとらわれたり人に言われたことだけやっていても心は成長しません。依存心がどんどん強まるだけ。
そして昨日、母が見るテレビを何となく眺めていてもうひとつ大切なことに気づかされました。それはタイトル通り「じゃれ合うことの大切さ」。
幼少の子供はじゃれ合うのが大好き、やがて喧嘩になっていくので大人たちは正直なところ面倒に感じることが多いでしょう。しかし野性動物の多く、特に犬科や猫科など狩りをする動物は勿論、哺乳類のほとんどは幼少気にじゃれ合います。
きっとここで体幹が鍛えられていくのでしょうね。言ってみればゴングもなく突然にレスリングが始まり延々と続くようなもの。
現代の文明社会では子供たちがじゃれ合えなくなりつつありますよね。最近は子供の喧嘩に口を出す親も多いし、余計に難しくなっているのでしょうね。
体幹を鍛えるだけなら自然遊びでもできる。しかし安心安全な家の中ではそういう訳にもいかない。そして、他人と身体を触れ合わせることからも多くを学べるのでしょう。身体の痛みを知らない人は安易に人を傷つける。喧嘩して泣かされて自分の感情と向き合える。泣かした者だって後味の悪さを感じずにはいられない。
じゃれ合いは最も手軽に心も身体も成長させてくれる素晴らしい遊びなんですが、人間様はどんどんそれを手放そうとしている。実に勿体ない。
代わりにレスリングや柔道を教わるのも代価案としては良いかもしれませんが、その時点で最も大切な何かを忘れていると思いませんか?
今日は母の日。このような学びの機会を与えてくれる母に日頃の感謝をのせてありがとうと言おうと思います。