ここ数日、読書を勧める投稿をしていますが、過去には知識が毒であるとも述べています。今日はその辺りについて話します。
ぶっちゃけて言うと、知識は知識であり薬でも毒でもありません。というより、薬にも毒にもなり得るものです。日本人に知識信仰は根強く残っていますが、そういう人たちは知識の多い人を頭の良い人、もしくは努力家、などと評価しがちです。つまり、知識信仰の強い人の前で知識が豊富な人はそれだけでアドバンテージを保てるわけです。
一方で知識に溺れる人は知識をひけらかそうとする人が実に多い。本当に博学な人は知識を見せびらかさない。それは知識は知識であって、それ以上でも以下でもないことを知っているから。つまり薬でも毒でもないことを理解しているから。
知識に溺れる人は知識が薬であると疑いもしないので、それをひけらかし、他人に押し付けたりします。ろくすっぽ内容を知らずに上部だけで知ったかぶりする人は敬遠されますよね。安易に知識を持てばこういう敬遠される人間にもなり兼ねない。
だから、読書にもメリットとデメリットは必ず存在する。ここはしっかり押さえてください。
ただしかし、現段階でうまくいかずに職場での信頼を勝ち取りたい、仕事ができる人間になりたい、そう願うのなら、毒にもなり兼ねないことを承知の上で、つまり覚悟の上で変化を求めてみる、そういうことを勧めている訳です。
世の中、どんなことにも直向きにやっていることは、必ず一定の評価を受けるものです。仕事に関する本の50冊や100冊くらい、最低半年くらいは必死で読書すると、それが例え毒であってもその努力は一定は評価されるもの。間違っても10冊くらいで見返りを求めることが無いように。100冊読んで評価がないなら200冊読めば良い。500冊読んでも評価されないならそんな会社やめた方が良い。そこまで行けば評価されるんじゃなくて、自分が会社を評価すれば良い。自分に合う職場を堂々と探せば良い。その覚悟があれば簡単に人生は変えられるよ。
私自身も数千冊の本を読破し、人生はジェット気流に乗るように飛び上がり、しかしその毒の強さも経験しました。
人生経験の毒なんて経験して初めて語れるもの。毒の辛さを知らない者がどれ程ほざいたってどこにも説得力がない。だからやりきれば良い、そうアドバイスしている訳です。限りなく活字を脳に流し込めば、大きな薬の効用と、人生経験に深みを持たせる毒と、一度に2つの貴重な経験が積めるんだから、やらない手はない。
これまで何度も人生の失敗こそが財産だとこのブログで伝えてきましたが、読書も同じ、失敗覚悟で100冊読みきってしまえばその先にあるものが必ず見えるよ。
本気じゃない人はやらなくていいよ。そういう人がたくさんいてくれた方がやる人が際立つから。感謝感謝。