昨日は本気でやるなら本を読め、と言いましたが月に10冊も読めない、という人も多いのではないでしょうか?私は最低のラインとして20冊、ベースで30くらい、およそ10年ほど経験しました。ただし、全てのページに穴が空くほど目を通したわけではありません。今日はその辺りについて話します。

そもそも何故本を読むのか?今回の目的は仕事のスキルを高めるため、ですよね。仕事のスキルを高めるために小説を読む人はそう多くいないでしょう。ハウツー物や業界雑誌、技術書、そういったものがメインになるのではないでしょうか?

雑誌の場合、たいていは特集記事や自分が読みたい特定のページがあるはずです。巻頭のインタビューものなど重要度はそう高くないのであれば斜め読みでも良いし、少し読んで記事の内容が薄いと感じれば読み飛ばしても良い、スキルを高めるために必要でないことに重点を置くことなどありません。

ハウツー本も同様、これらの本はページ稼ぎと言われる部分が多分にあります。たいていは導入部。前書きなどで時間のない方は3章からお読みいただいて結構、何て書いてあると、一応は1、2章は斜め読み、ないよう次第でスキップ。全然問題ありません。

問題はスキルが高まるか否かにあります。くれぐれも読書は手段であって目的でない、この事をお忘れなく。

次に技術書などでは沢山の技術が紹介されているでしょうが、これまた全てを読む必要なし。自分が既に得ている技術は確認程度の流し読み、自分が到底手を出せないページはそれが必要なときに読めば良い、どこにどんな技術が紹介されているかを何となく頭に入れるだけ、つまり頭にインデクスを作るだけ。その代わりに自分が是非とも習得したいページはそれこそ穴が空くほど読み返す。実演してうまくいかないところを何度も読み返す。

以上のように自分に必要な情報を抜き出すことを主眼として、その情報を集めていく。これで十分。一度、頭にインデクスができあがると本棚においておけば良い。1000冊くらいまでは整理も不必要。本棚の本を自慢したって何の特にもならない。本は読んでナンボ。綺麗に飾るとか、ページに手垢がつかないようにとか、そんなことを言っている間はスキルが高まる訳がない。本気でやるならそんなことに構う時間が無駄なはず。

そして「人間関係を円滑に進める⚪⚪」みたいな本は不用。強いて言えば外回りの営業さんくらいしか必要がない。あくまでスキルを高め、職業知識を広げ、業務の生産性効率性をあげるための本を漁る、これが大原則です。

本は新書でなくて結構。古本屋の100円ものでもあなたに必要なものであれば必ず役に立つ。そして迷ったときには買う。それが例え結果的に無駄であっても。買わない後悔して時間をロスするなら1000円くらい無駄にした方が良い。私は1ページだけを手元に置いておきたいだけで買った本だけで数万円を費やしています。結果的に無駄だったものも多くありますが、きっと買わなかったら買わなかったことへの後悔ばかりが残って次に進めなかったと思います。

こんな風に考えれいけば10冊なんて楽勝でしょ。最後に、くれぐれもコレクターにならないように。買うこと自体が目的になれば全く意味を持ちません。ご注意あれ、