私の心に重くのしかかるものの正体がなんとなくつかめてきました。

 

これを説明するとまたとても長くなると思うので結論から話します。どうやら一期一会を受け入れられないことに問題があったようです。

 

例えばケーキを後で食べようと思って冷蔵庫に入れておけば食べたいときにいつでも食べられます。しかし、人生においてはなかなかそううまくはいきません。

 

親孝行、したい時分に親はなし

 

自分が親孝行したいと思うようになった頃には既に親は他界しているものだ、そんな意味の諺だと認識しています。人は自分の周りにいつも当たり前にあることになかなか気づけません。なくして初めて気づくことばかりです。そんなことを昔から人は知っていたのでしょう。

 

私がこころを重くしたのはきっとここ、なくしてから気づくことが怖い、つまりなくすことが怖い。いつでも必要なものが手の届く範囲にあって欲しい、そんな自分勝手な都合、つまりこころの甘えがそうさせていたのかもしれません。

 

今日という日はもう二度と帰ってきません。今日出会った人はもう二度と出会わないかもしれません。一期一会とはそんな一瞬の出会い、出来事を大切にしなさい、という言葉ではないでしょうか?

 

私にはその覚悟がかけていたようです。いつまでも自分の手元に自分の都合の良いものがあって欲しい、そんな気持ちが覚悟を決めさせなかったようです。

 

その日その日を大切に生きる、これも一期一会そのものでしょう。明日には明日の世界があり、今日の世界と繋がってはいても全く別物。そんな風に思えると過去にとらわれたり、何かに縛られたりすることはなくなるのかもしれません。しかし、まだまだ私はそこにはいけそうにないみたいです。

 

当たり前かもしれませんが、人生そんな簡単には進みません。

 

ただ、覚悟がなかった事に気づけたことは大きな収穫かもしれません。

 

二度と帰らない今日の出会いを大切に今日を過ごしてみます。