ハッタツさんはコミュニケーションが苦手だったり、空気が読めないと言う悩みを持つ人が非常に多いです。私の考えでは対処法がよくないだけで、決してできるようにならないわけではないと思うのですが、それは別の話として、今日は会話が成り立たないことについて考えてみたいと思います。

 

ハッタツさんでも社会一般とうまくコミュニケーションできる人も多く存在します。一方でハッタツさん同士だと会話が弾む場合もよくあります。しかしこだわりがぶつかってしまうこともしばしば。そんな中でハッタツさんの中でも会話がかみ合わない人も結構存在します。といって、社会一般とも全く噛み合わない。

 

会話がかみ合うかみ合わないは程度の問題でもあるので、かみ合わないケースについて話します。

 

近年ではネットで様々な動画が手軽に見れますが、最近の私は元プロ野球選手の対談をよく視聴しています。とりわけ頭脳派と言われる方々の対談は実に興味深いものがあります。その中でも桑田真澄と野村勝也の対談はとても興味深いものでした。

 

流石にID野球を構築した大御所の大監督は当時引退したばかりの天才右腕の心の中が手に取るようにわかったそうです。そのあたりの話をじっくり聞きたいと思っていたのですが、なかなか話がかみ合いません。

 

ノムさんの質問は漠然としていてとらえどころがありません。なので桑田がうまく話を切り込んでいこうとして質問をするのですが、その質問が終わる前にノムさんがどんどん割って入っていきます。

 

やはり天才同士の会話なので質問も『○○は××ですか?』のような簡単なものでは進みません。『監督は19××年の開幕で○○があったのですが~』とい桑田が切り出すとその時点でノムさんが『あれなんだよー!……』とどんどん展開していきます。きっと桑田さんはそこを聞きたいのではなくて、その後に『その時の監督は△△したのは何故ですか?』のように掘り下げて行きたいのでしょうが、その前のところでノムさんが止まらなくなる。終始こんな会話が進みました。

 

私自身は期待した内容でないのが残念でしたが、この2人の拘りの強さに興味がどんどん沸きました。

 

桑田はきっと会話の中の要点的なところにフォーカスして、そこをしっかり掘り下げたい、つまり引っ掛けポイントが明確なように思います。自分が引っ掛けたいポイント以外は興味がないわけではないが、まずはポイントをぼることを優先する。一方で野村さんは会話の中の一言一言に様々な持論があり、一つ一つに反応してしまう。つまりポイントが絞れず引っ掛かってしまう。そんな風に感じました。

 

釣りで言えば桑田は狙った魚だけを自分の頭の中でシミュレートした通りに釣り上げる、ノムさんは釣れれば楽しいから何でも大物狙い、小物でも数狙い的なイメージで捉えました。

 

人が会話をしているときに誰しも興味があることとないことがあります。その差が強い人も居ればどんなことにも興味を持ってしまう人もいます。ハッタツさんでいえばASDタイプとADHDタイプが同じようなものでしょうか?

 

話を元に戻しますが、会話がかみ合いにくい人は上記のように引っ掛けポイントがナロー過ぎる人と引っ掛かりポイントがワイドすぎる人の両極が会話をすると難しいようです。

 

逆に会話のうまい人は相手の引っ掛けポイントと引っ掛かりポイントにうまくあわせられる、相手の会話のフォーカスの深さに自分も合わせられる、といったほうがよいかもしれません。

 

私自身も振り返ってみると質問者になるととてもナローな質問をするし、答える立場では一つ一つに引っ掛かってしまうこともよくあります。めちゃサイテーな人間ですね。(笑)

 

そんなことから会話の中で引っ掛けポイントと引っ掛かりポイントを意識するようになりだしました。

 

因みに頭の良いといわれる人の多くは引っ掛けポイントがナローで、かつ引っ掛かりポイントが超ワイドなようですね。やっぱりハッタツさんはこういうところがうまく活きると天才的になるんでしょうね。

 

みなさまも引っ掛けポイントと引っ掛かりポイントを意識してみてはいかがでしょうか?かなり楽しめると思いますよ。